くぐり抜けた向こう側には、低い天井の通路がのびていた。
壁には色鮮やかな車の描かれた英語のポスターが貼られていた。
後ろ手に縛られているなどという異常な事態でなかったら、
ひとつひとつをじっくり眺めてみたいと思うほど、きれいなイラストだった。
だが、静かで薄暗い通路は先へ進むことを求めていた。
その見える突き当りを曲がったところに何かが待っていると期待させるのだった。
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