借金返済で弁護士に相談




3.  『S&M』  第2章  S



自分が言い放ったことで、母がどのような思いを感じているかなど、
さらさら気に掛けることもなく、
自室へ入ると、
新一は、自分の世界へ没頭するのでした。
息子を没頭させる事柄が、ただ、甘やかされた身勝手から生じたものなのか、
或いは、乳離れしようとしている男子の本能から芽生えたものなのか、
いずれにあったにせよ、母の想像を絶するような事柄を考えていたことは、確かでした。
今夜も、悩めるように高鳴る胸の甘美な疼きは、若い欲情を鋭角に立ち上がらせ、
難しい数学や物理の教科書の代わりに、パソコンとインターネットが開く、
好奇心と安楽の導かせる淫靡な世界の勉学に、精を出させることでした。
幼稚園から大学までの一貫校にあって、この春、高校へ進学してからというもの、
そのような放埓が日課とさえなっていることだったのでした。
成績が落ちていくから走っていくことなのか、走ったことで成績が落ちていくことなのか、
いずれであったにせよ、進学祝いに、母から贈られたパソコンの最新鋭機は、
快適なデータ処理を行って満足させる以上に、
ダウンロードできる淫靡な世界の情報取得に、際限のない欲望を行わせるのでした。
今夜も、見たいと切望していた<18禁アニメ>の作品を、
ヘッドフォンを被り、<再生>をクリックする、新一だったのです。
母に夜食など持ってこられて、中断させられるなど、もってのほかのことでした。
思いの丈にまかせて、一気に成し遂げる暴走、
破裂する寸前まで膨張していく想像は、悩みから遠ざけてくれることだったのです。
官能的な電子音楽に合わせて、
21インチのモニターに、タイトルが映し出されました、
アニメの始まりでした――















SLAVE MASOCHIST M a y u m i

マゾ奴隷 まゆみ

− THE ANIMATION −


















夫を早々に交通事故で亡くし 長き孤閨の日々を送り続ける人妻 真由美
名門女子大出身の知性・教養・気品を兼ね備えた 母でもある女
三十九という年齢にあっても その美貌と肢体は どこまでも若々しく瑞々しかった
それもそのはず 聖治という独り息子へ注ぐ溺愛さえなかったならば
熱心な勧誘を斥けた映画界へデビューして 輝けるスターの道をまっしぐらのはず
しかし 母を選んだ女 子供ひとりのスターでいて甘んじられるほどいとおしい
愛した夫の忘れ形見 我が身を捧げて慈しみ育てた甲斐ある男の子 
元気いっぱい わがままいっぱい 大きくなったその子も 今や十六歳
母親似の顔立ちも美しい 名門私立高校へ通う秀才の誉れ高い少年だった
少年と言っても 身体つきは大人顔負けの凛々しさにあふれている
いや あふれているのは 肉体ばかりではなかった
あふれる性欲のままに わがままいっぱいに 羽ばたかせる欲望があった
大人顔負けの野放図 無際限 不埒の邪淫な妄想……
まれなる容姿端麗の女性であり 気品のある人妻であり 知性と慈愛に満ちた母
そのような気高く美しく女神にも似た存在が一匹の牝獣に堕ちて
美麗な乳房も 妖艶な秘肉も 悩ましい菊門も これ見よがしのあらわに剥かれ
生まれたままの全裸の姿を麻縄で縛り上げられた被虐美を晒して
言うがままになることに されるがままになることに
思いも官能も極まる喜びをあらわす 性奴隷としてあったとしたら、
まるで アニメに見るような夢の世界が現実にあることだとしたら……


夢は夢 現実は現実 夢は現実ではないから夢
夢に遊ぶことは現実から逃避すること 現実を省みないこと
気高く美しい女神にも似た存在と言っても 所詮は 夢のなかの女性
現実にはありえないからこそ 好き勝手のできる存在
好き勝手のできない存在は 現実の女性 女子高校生
通学途中の電車のなかで いつも出会う女の子
あまりの可憐さに ついに 思いの丈のままに 後を追いかけて素性を確かめた
名門女子高へ通う 学園一の美少女の評判高い 美雪という名のひとつ年上の令嬢
断られる不安と恐ろしさをはねのけて 恋慕は交際を求める告白へと至らせた
美少女の答えは 意外にも イエス 年の差などまったく関係ない
美雪にも いつも出会う聖治は 気にかかる存在だったのだ
ふたりは 舞浜のディズニーランドへデートした
だが その日を限りに 美雪は 交際を続けることを断った
理由は 聖治が二言目には母親を引き合いに出すというマザコンぶり
母子ふたりの家庭では あなたにとって お母様の大切さはよくわかるけれど
わたしは あなたのお母様とお付き合いをしているのではありません
あなたを好ましいとは思うけれど もう少し自分らしく 大人になって……
可憐な美少女は 年上の姉さん振りを発揮して しっかりもしていたのだった
これが現実の女性 聖治を振った純潔に輝く至高の処女 美雪
傷心の慰めを求めて母親に語れない 男子の煩悶と焦燥と憤怒のはじまり


独り部屋へ引きこもる時間の長くなったいとしい息子を心配して
慈愛にあふれる真由美は 精一杯の母親の心遣いを示そうとするが
それは 聖治をかたくなにさせるばかりのこと
そして かたくなになっていたのは 男子の思いばかりではなかった
煩悶・焦燥・憤怒という思いは 官能を焚きつけて 肉棒をかたくなにさせる
かたくになった肉棒は 官能を淫らに掻き立てて 思いの丈を反り上がらせる
現実で果たしえない解決であれば 夢でそれを実現させようと躍起にさせる
さかしまが正常となるよこしまだった 煽り立てられた妄想のなかの女性は 
まれなる容姿端麗の女性であり 気品のある人妻であり 知性と慈愛に満ちた母
そのように気高く美しく女神にも似た存在であったとしても
美麗な乳房や妖艶な秘肉や悩ましい菊門をこれ見よがしのあらわと剥かれ
生まれたままの全裸の姿を麻縄で縛り上げられた被虐美を晒されれば
一匹の牝獣に堕ちて  言うがままに されるがままになることに
思いも官能も極まる喜びをあらわす 性奴隷と化すものだ
人間ならば必ずあるとされている サディズム・マゾヒズムに目覚めれば
どのように利発で貞淑な女性であっても 性奴隷の喜びに震えるのだ
そのように学術は教えて 文学も絵画も映画もアニメも表現している
決して間違った方程式の妄想ではない
男子であれば みずからを満足させ納得させることにおいては
思いの丈の反り上がりは 白濁とした噴出を求めるほかないのだった


淫心をたぎらせ 部屋で独り隠し持つ恐るべき願望は 若い血を狂わせて
いつしか 夢や妄想では満足できないほどに 育まれていく
それほどに 母へ対する思慕 美雪へ対する恋慕は 激しかった
可愛さ余って憎さ百倍 憎悪は愛の裏返されたものとは よく言われること
だが 母の真由美には いとおしい息子のそのような事情など 知る由もない
ただ 息子が素っ気なく 陰鬱で執念深そうな態度をあらわすことだけが気掛かり
その気掛かりも 独り寝室に入り ベッドへ横になると妄念のようにふくらんで
憂慮・哀切・孤独が呼び覚ますものは 女としてあることの官能となっていく
我知らず ほっそりとした指先が伸びて触れる ふっくらとした乳房
そのことに気がついて 思わず手を離し はしたなさから顔を赤らめるが
いとおしい息子が自分から離れていくことへ 思いが凝らされると
憂慮・哀切・孤独は 悩める思いを焚きつけ 悩ましい思いが煽り立てられると
触れている乳房の指先は 思わず 乳首を優しく撫でまわしている
長い年月 されたことのなかった愛撫は 気持ちのよい慰めが感じられた
いけないわ このようなこと 不埒極まりないことだわ
みずからの性欲をみずからで慰める そのようなはしたない行いは
貞淑な妻であり 品性のある母であり 教養のある女にはできないことだった
素早く 両手を背後の方へ持っていくと 両手首を重ね合わせて
まるで 後ろ手に縛られて自由を奪われたかのように かたくなにさせるのだった 
そして 両眼に涙を浮かばせて その姿を耐えることしかできないのだった


聖治には姿が見える 気高く美しく女神にも似た女がベッドへ転がされて
一糸も身につけさせられない生まれたままの優美な全裸を晒し
後ろ手になって重ね合わされた両手首を麻縄が縛りとめ
残りの縄は ふっくらとしたふたつの乳房を上下から挟んだ胸縄として施されている
これから どのようにでも料理できる 美しい生贄を妄想させるばかりのことであった
貞淑と品性と教養から 哀切の生贄は みずからの全裸を守ろうと
艶やかな双方の太腿を必死に閉じ合わさせ 姿態を見られまいと縮こまらせる
まったく無駄な所作だった 聖治が手にしていた 更なる麻縄は
しなやかな両脚を膝から折って 各々束ねるだけで 見せたくないものを見せる
泣き叫ぼうがわめき散らそうが これ見よがしにあからさまにされた箇所は
小遣いを費やしてインターネットで買い求めた 性の責め道具の数々で
隷属を教えるために 思う存分 嬲りまくることができるのだった
だが 妄想に過ぎないこと 夢は夢でしかないことだった
夢でどれだけ満足を感じたところで 噴出が鎮まれば 白々としたものとなっていく
聖治には 同じことの繰り返しが もはや 耐えられない思いにまで至っていた
まれなる容姿端麗の女性であり 気品のある人妻であり 知性と慈愛に満ちた母は
妄想の気高い女神などではなく もはや 現実の女性へと結ばれる瀬戸際にあった
そのための麻縄の束 性の責め道具の数々 それが机の引き出しにあるのだった
インターネットで買い求め 縄の縛り方や道具の使い方を専門サイトで学び
隷属させる性奴隷の調教の仕方までをも教養とさせた みずからがあるのだった


このみずからは 紛れもない自分 自分であるからこそ
母親へ隷属したマザコンでもなければ 少女から振られるだらしのない男でもなかった
所詮 女は男の慰みものにすぎない SM小説などでよく言われる文句だが
女を慰みものとすることができる男こそ 男をあらわせるということは確かだった
だが 慰みものになる女など 実際 どこにいると言うのだ
夢は夢にしかすぎない……
深夜 高ぶらされる思いから 咽喉に渇きを覚えた聖治は 自室を出た
寝静まった静寂と闇が舞い降りた廊下をキッチンまで行こうとしたときだった
母親の寝室のあるあたりから光がもれていることに気がついた
まだ 起きていたんだ 明日も役所の勤めがあるというのに 大変だなあ
しかし 先へ進ませる足を引きとめたのは かすかに聞こえてきた声音の方だった
真由美には もはや 同じことの繰り返しが耐えられない毎夜であった
憂慮・哀切・孤独の思いが募れば募るほど 必ず官能へ火がつけられる
火のつけられた官能は 掻き立てられることを求めて
ふっくらと柔らかい乳房へ置かれた指先であれば 揉むことを望ませる
揉まれる乳房が煽り立てられることを求めれば 乳首がしこるようにこねられる
最初は 不埒極まりない はしたなくも恥ずかしい仕草だと躊躇していたことも
その鋭い快感が浸らせるあまりの気持ちのよい慰めには
我慢することが逆に無意味なことに思えてくる
せめて 乳房を揉みしだくことくらいは許してと毎夜の慰めになっていた


誰にも知られていることでなければ 貞淑・気品・教養もみずからの裁量である
息子も寝入っているはずの真夜中であれば
ネグリジェの上から揉まれていた乳房も ほっそりとした指先が直に触れる
誰にも見られていることでないとしたら 身につけている寝巻きはもどかしい
半裸となることのできた大胆な思いは 心地よい官能をさらに燃え立たせていく
乳房へ置かれた片手 残る片方は 下半身のショーツの方へと伸びていく
割れめの所在を確かめるように ためらいがちに行きつ戻りつが始められる
引っかかるような箇所を通り過ぎる度に びくっとさせる快感に突き上げられて
気づくと 奥深さを感触させるあたりが 温かな湿り気を帯びていた
恥ずかしくもはしたない真似をしているのだという反省の思いが込み上がる
しかし それは 情けなくも浅ましいことだと感じさせるよりは 不思議なことに
もっと もっと 恥ずかしくもはしたない真似をすることを求めさせるのだった
そこでやめてしまえば 何事もなかったことかもしれない
だが 燃え立たせられた官能は いっそうの淫らさを求めさせて
行き着くところまで行かなければ 収拾がつかないという状態にあることだった
貞淑・気品・教養よりも優る淫らな快感 満たされることの喜びが待ち受けている
真由美は ショーツも脱ぎ去って 生まれたままの全裸の姿になると
その大胆さの褒美として得られる法悦の快感を目指して
しこっている女芽を指先で撫でては こねり つまんでは撫でるを繰り返し始めた
その都度に もれ出す熱い女の蜜 悩ましくも甘い女のため息と声音……


かすかに聞こえてくる甘美な声音は わずかに開かれた扉からのものだった
引きとめた聖治の足をそちらへ向かわせるに充分の蠱惑のあるものだった
ためらいがちに 息子は 母親の寝室を隙間から覗いたのだった
そして 見たものは 知ったことは まったく信じられないことであった
容姿端麗の女性であり 気品のある人妻であり 知性と慈愛に満ちた母が
その貞淑な姿は尊敬に与えすると思っていた母が 柔らかな照明の下で
生まれたままの全裸の姿になって オナニーに耽っているのだった
まるで ポルノ映画かエロアニメのヒロインのように
片方の手で乳首を揉みしだきながら もう片方の手でクリトリスを愛撫して
悩ましくも甘美なよがり声をあげながら 姿態をもどかしく くねらせているのだった
それは もし それがみずからの母親だとわからなければ これほどに
妖しく美しい女の姿はないと思わせるほどの妖艶さがあらわされたものだった
有無を言わさず 聖治に いきり立つものをあらわさせた光景であったのだ
じっと眺め続けるだけで 激しく硬直させた陰茎からよだれを垂らさせるだけで
ほかに成す術のない息子には ただ 圧倒させられるばかりのことだったのである
その状況に 答えを与えて導く者 それは やはり ひとの親である女の方だった
開かれた部屋の扉に気がついて 驚きを感じたばかりではなかった
その隙間から熱い視線でこちらを眺め続ける存在を知ったときの驚愕
全身を貫くように走る戦慄は 金切り声の悲鳴となって 否をあらわしていた
だが 悲鳴は 明確な言語ではない 否とは聞こえない場合もあったのだ


或る真夜中 寝室で自慰に耽る貞淑な母
その美しき妖しき姿を覗いたことが純情な息子を発情する野獣に変えた
母の乳白色に輝く脂肪のついた柔肌のきらめきは 妖艶な女体そのもの
曲線に満ちた姿態の優美さは モデルや女優に引けを取らない麗しさにあふれ
柔らかで艶やかな髪に縁取られた顔立ちの美しさを極上のものとさせている
泣き叫んであらがう美女を徹底的にいたぶり マゾ奴隷に調教する情欲の念
それを実感する相手として これほどの女性はいないと思わせるほどのものだった
これでいきり立ち 燃え上がらなかったら 男でないと落胆することでしかなかった
のぼせ上がらせた邪淫の勢いは 母の寝室を襲わせたのだった
息子の手によって 母の寝室の扉は大きく開かれた 倒錯儀式の始まりだった
あまりのことに 悲鳴の後は 言葉にならず 唇をわなわなと震わせるばかりで
生まれたままの全裸の姿態を両腕で掻き抱き 身体を縮こまらせるようにする母
恐怖と不安と混乱の表情に凍りつき ただ相手を見据え続けるだけの真由美
どうしてよいかわからない その思いだけが右往左往に駆けめぐるばかりの女
息子にとっては 男として自立する 絶好の機会が訪れたのだ
みずからはマザコンなどではないことを みずからにも 相手にもわからせる
誰の身にも簡単に起こり得ないという 千載一遇の遭遇であったのである
人目をはばかる はしたなくも恥ずかしい真似を ママは ぼくに見せつけたんだ!
このように言い放った怒声は 母をさらに硬直させるに充分なものがあった
息子が自室へ引き返し 道具を携えて戻って来るまでの猶予を与えたことだった


真由美は 自分はとんでもない過ちを犯してしまったという思いにしかなかった
どのように取り繕って 元の鞘へ収めることができるか 想像がつかなくなっていた
いとおしい息子がためらいもなく 眼の前へ仁王立ちになって迫ったとき
その手に握られた麻縄が意味することは まったく理解の及ばないことであった
これでママを縛るからねと断言されて 薄気味悪い縄の束を見せつけられても
どうして そのようなことをされるのか 取り結ぶ考えがまるで浮かばず
涙目になりながら か細い声音で ごめんなさい ごめんなさいを繰り返すばかり
他人に到底言えない 常識はずれの恥ずかしい行為を ママは 露骨に示した
経験のない子供は経験のある大人から学ぶ 大人は良い手本となって当然のはず
悪い手本を示されれば 子供だって悪く真似る それが親からならば 尚更だ!
息子は 大人びた口調で 素っ気なく道理を説いて聞かせるのだった
聞かされて 反論できることではなかった それでも 苦し紛れに 母は
あなたがひとの部屋をこっそり覗くなんて卑怯なことをしなかったら……取り繕った
言い訳なんて みっともない真似はやめてよ! 素直に 自分の非を認めてよ!
ママを好きだったけれど 性根まで悪いママなんて 大嫌いになるよ!
さあ わかったら ぐずぐずしていないで 両手を背中へまわして!
ママを大嫌いになる その言葉は 真由美にとって 心臓を突き刺されるものだった
息子に嫌われてしまったら 聖治が自分からいなくなってしまったら
そう考えると これからどのようにしていけばよいか 暗黒の陥穽が広がった
乳房を覆っていた両手を離して そろそろと背後へまわさせていく母……


双方の華奢な手首が重ね合わされて 二筋とさせた縄が巻き付けられた
幾重にも巻かれて縄留めがされると 残りは前へまわされ乳房の上部へ掛けられた
さらに縄が使われて 今度は 乳房の下部へ掛ける縄が施されていくのだった
ママは ぼくが卑怯にもこっそりと覗いたと言ったけれど それは正しくないよ!
寝室を覗かせたのは ママだ! ママが扉を開いて 見えるようにしていたんだ!
それは ぼくに覗いて欲しかったからだ! ぼくを待っていたからだ! 違うかい?
ふたつのふっくらとした乳房がさらに突き出すように 上下から締め込まれた胸縄
施された縄の緊縛の恥ずかしさは 真由美を俯かせ 寡黙にさせていくものだった
聖治は そんな母を正面して 相手の美しい顔立ちや姿態の優美を眺めまわす
ベッドの上に向き合って 仲良く座り合った母と子という風情は まるでなかった
母は まなざしをそらさせ 見つめられる羞恥を懸命にこらえていた
一糸も身につけない 恥ずかしい全裸の姿にあるばかりではなかった
性欲の痴態を見られたという 後悔の思いにあるばかりではなかった
縄で縛り上げられて自由を奪われた 経験したことのない恥辱へと落されていた
初めてと言える経験の連続だった それが激しい恥じらいを生ませていた
三十九歳の人妻であり母である女に 乙女のような初々しさをにじまさせていた
生まれたままの全裸にさせて縄で縛ると 女は見事に本性をあらわし始め変貌する
緊縛専門サイトの縄の達人が教授してくれた通りのことが眼の前にあるのだった
長い間 子育て一筋で来た女は 亡夫との性愛以外に経験のない 処女同然だったのだ
その可憐さは 息子から見ても 愛らしく感じさせる以外の何物でもなかったのだ


聖治は みずからの支配が効果を発揮したことを喜んだ いい気になりながら
相手の美しい顔立ちの顎を捉えて こちらへ無理やり向けさせるのであった
違うかい? ママは ぼくにしっかりと見て欲しかったんだ このようにね!
それは ママがぼくを愛しているから 愛しているぼくに見られることであるなら
たとえ どのように はしたなくて恥ずかしいことだって 喜びに変えられるからだ!
何故なら それが愛するということだからさ! ぼくがママを縄で縛ることだって
ママの犯した過ちを正すために お仕置きや罰を受けさせることなんかじゃない!
ママを誰よりも愛しているから! ぼくは愛しているから ぼくひとりだけのものにしたい!
そう思うから ぼくは ぼくの手で ぼくの縄で ぼくのママを縛ったんだ!
真由美は 上げさせられた顔立ちの両眼を伏せて 聞き続けているだけだった
絶対に鍵を掛けたはずの寝室の扉が どうして開いていたのか 不可解だった
どのように思い出しても どうしても 納得のいかないことだった
だが そのようなこと いまの息子の言葉に比べれば 些細なことに思われた
ママを誰よりも愛している ぼくひとりだけのものにしたい だから 行われること
後ろ手に縛られ 乳房を突き出すようにされた麻縄の拘束は 屈辱的だった
縄のごわごわした感触が身動きのままならない不自由の抑圧で伝えてくることは
どうして 裸姿を縛られなければならないのか 納得のいかない思いに違いなかった
しかし 愛しているからされること 行われていることだと言うのなら……
異常極まる事態に違いないが そこに ふたりの繋がれる愛があることだとしたら
思い切って開いたまなざしには 変わらない いとおしい息子が映っていた


顔付きを上気させ 唇を尖らせて こちらへ押し付けてこようとする息子があるのだった
ああっ いけないわ そのようなこと! 私たちは 本当の親子なのよ いけない!
母に拒絶の思いは激しく高まったが 相手から押さえ付けられた両頬は
否をあらわすことができずに それどころか 重ねられた唇の甘い柔らかさには
夢見るような心地よさへと漂わせるものがあり 唇を割られて舌先を入れられても
もう 無駄に逆らうよりも されるがままとなることの方が楽で気持ちが良かった
大人の男女が行うような激しいキスを 親子がすることは いけないことだ
静止しようとする思いが駆け巡るが それ以上の快感が旋回するのだった
言葉にすることが無意味と感じられるほど 掻き立てられていく官能があるのだった
息子から絡められる舌先に 母も 懸命になって 絡ませる以外にないことだった
聖治は 縄で緊縛された母の裸身を抱きしめて 重ね合わせた唇に夢中になった
真由美も 息子から されるがままに高ぶらされる 舌先の愛撫に酔っていた
ふたりの飽くことのないキスは よだれが口端から流れ落ちるまで続けられたが
やがて 息子の唇は ゆっくりと離れていくと 下方へ向けられていくのだった
縄で突き出すようにされた乳房へあてがわれた唇の感触
十六年の歳月を乳児へと一気に遡らせるものがあると 母は思った
だが 実際のそれは 母性など吹っ飛ばしてしまうような鋭い感触だった
全裸を縄で緊縛された羞恥と屈辱と不気味さの入り混じった淫靡な思いに漂わされて
熱烈なキスが高めていた官能は情感に満たされ 乳首を尖るように立ち上がらせていた
それを頬張る男の口中を 今か今かと 待ち構えていたかのように


息子から 口中いっぱいに頬張られた乳首は、舐められては吸われ
吸われてはこねくりまわされ 転がされては舐めまわされて吸われを繰り返されると
官能を煽り立てられていく母にも 思わず 切なさのため息がもらされていくのだった
やるせなく甘美な女の声音は 男の舌先を勢いづかせ 愛撫の執拗さも増させたが
やがて それは 下方へと向かわせるものとなっていくのであった
緊縛の裸身を仰向けに横たえられて 鳩尾からなめらかな腹部へ舌先が移ると
さすがに 真由美にも 禁忌の意識が再び目覚めてきて 恐ろしくなった
このまま行ってしまったら 男女の自然の成り行きがあることが本能的に思われた
息子の熱烈な愛撫は それがあり得ることを充分に納得させるほどの激しさだった
お願い 許して! もう やめにして! ママは 精一杯だわ!
懸命の思いで か細い声音を絞り出して 息子に訴える真由美だったが
それに答えて 聖治が取った行動は 驚かされる以外にないものであった
それまで身に着けていたパジャマをもどかしいとばかりに脱ぎ捨てると
トランクスまでもためらいもなく取り去って 母と同じ全裸の姿になったのである
あからさまにさせた十六歳の少年の溌剌とした肉体は
もはや 少年とは言えない 隆々とした陰茎を誇らしげにいきり立たせたものだった
その赤く充血して てらてらとした輝きを放つ一物は
女にとっては 男性を意識させる以外の何物でもない 美しささえあった
唖然とした表情を浮かべながら じっとなったまなざしで見つめ続ける相手に
聖治は 照れを感じたのか 突然 真由美の顔立ちの方へと身を寄せてきた


それから 子供が親に身を摺り寄せて甘えるような仕方で
いきり立ってよだれの糸を引いている矛先を 相手の綺麗な唇へ近づけたのである
ああっ 何てこと! 母は 思わず顔立ちをそらせ 両眼を必死につむった
そうかあ 汚いと思っているんだな! やはり ママはぼくのことが嫌いなんだ!
そうだよね ぼくがいなかったなら もっと自分の好き勝手な人生が送れたものね!
すねて見せる息子に 母は 何と答えてよいものか うろたえるばかりだった
しかし 生まれたままの全裸を縄で緊縛された 不自由な身の上は
驚愕 羞恥 不安 焦燥 恐怖 混乱 困惑 何があっても 許容できる奥深さがあった
真由美にとっては 縄で縛られたことの不自由に 自由が感じられるという不思議であった
そんなこと でたらめだわ! 私には あなたは なくてはならないひとよ!
思わず言い放ってしまった言葉には 男女の愛の告白とも聞こえる真剣さがあるのだった
息子は 嬉しそうに笑みを浮かべながら ぼくにだって ママはなくてはならないひと!
そのように答えながら 再び もたげている矛先を相手の唇へ 向けてくるのだった
だが 今度は みずからの裸身を相手と逆さの体勢に据え直してのことだった
母にとっても 息子の陰茎を頬張ることは なくてはならないことであるように
息子にとっても 母の蠱惑の花園へ顔を埋めることは なくてはならなかったのだ
それでも 真由美は 女の自尊心から 艶やかな太腿をぴたりと閉ざさせていた
綺麗な形の唇へ触れてきた熱い矛先にも それ以上のことをしなかった
聖治は そのことに腹を立てるどころか 愛らしい嬌態とさえ感じている様子で
かたくなに閉ざす女の魅惑を開かせるのも 男冥利だと得心していた


ふっくらと盛り上がった漆黒の恥毛が指先で掻き分けられ 割れめがさらけ出され
尖らせて伸ばさせた舌先がもぐり込んでいく 愛撫の始まりであったが
乳白色の柔らかな太腿が力なく割れていき されるがままに開かれていくのに
大した時間の掛からなかったことは 聖治の巧みな愛撫であるというよりは
すでに 官能を高ぶらされていた真由美が 初心な少女同然であったのだ
開かれた股間に きらめく真珠の小粒のように立った女芽を舐められれば
ああっ という悩ましい声音と共に 真由美の綺麗な形をした唇も
先からよだれを滲ませて てらてらと光をおびている矛先を 含んでいくのであった
貞淑な妻であり 品性のある母であると言われても 女であることに違いはない
女は もとより 牝という生き物であり 文明・文化を形成する男の慰みものとしてある
女を 言われるがままの されるがままの 牝に飼育・調教して
女が 牝の境遇を喜びとするようにできてこそ 男も 尊厳のあるものとなる
ぱっくりと開かれた花びらからのぞかせる きらめきを放つ愛らしく敏感な突起
舌先でこねられては舐めまわされ 吸い上げられては含み込むを繰り返されると
その反応は 女の口中へ頬張られた陰茎へ 真似る所作として返ってくるのだった
真由美は 聖治のされるがままに従う 美しい牝をあらわし始めているようだった
誰に見られることでもなければ 誰に知られることでもなければ
息子とふたりだけで行われる愛欲ということならば
貞淑・気品・教養・常識も みずからの裁量次第 はしたなくも恥ずかしい行為は
むしろ 性感を高めることであるならば 息子に軽蔑されることよりも遥かにましだった


相手のされるがままになって 突き上げられる激しい快感が目指すところ
のぼせ上がった快感に、夢見るように漂わされることのこの上ない喜び
女としてあるからこそ感じられる 掛け替えのない官能の至福の歓喜
身動きの自由を奪われた縄の感触と拘束感は そのとき
まるで 愛する相手に熱く抱擁されているような心地よさと不思議な自由を感じさせ
頬張った陰茎に夢中になればなるほど
そこから噴出される白濁とした液を みずからのけなげさの褒賞と言えるものとさせ
愛する息子のものであればこそ 呑み込むことに誇りさえ感じさせるものとさせるのだった
それがあかしに 突き上がる快感は その都度にきらめく花蜜をあふれ出せて
吸っても吸っても とめどがないくらいの豊かさをあらわしたのだった
互いの裸身へまとわりついた母と子は 焚き付け合って 燃え上がって
のめり込んでいく果てに 同時に ああっと声を張り上げて 絶頂を昇りつめていった
聖治は 嬉しくて仕方がないという笑みを 紅潮させた満面に浮かべていた
恍惚とした官能の快感に 顔立ちを麗しく火照らせている母を見やりながら
ママは これで ぼくの奴隷になった! これからは ぼくが主人だからね!
決め付ける強い語調で言い放っていたが 真由美には その気負った態度が
どうにも可愛らしく感じられ 込み上げるいとおしさを更に感じざるを得なかった
子供とふたりだけの遊戯ならば お砂場がベッドに変わっただけかもしれない
そのような大胆な例えが自然と感じられるほど 満たされた思いにあったのだった
あなたの望むことならば ママは あなたの奴隷になります


母の喜ばしい思いは 無謀にも そのような告白をさせたのだった
聖治を有頂天にさせたことには違いなかった だが 母に頬張ってもらい
見事な放出を果たした一物は 被っていた皮を脱いだことは確かであったが
ひと皮剥けたと言うには 再び もたげ始めた陰茎に まだ 自信は生まれなかった
閉じ合わせる力を失って 艶やかな太腿を開かせたままの相手の箇所を眺めやった
あふれ出させた花蜜にてらてらとした輝きを帯びる花びらと鮮やかな内奥
再び いきり立たせるものであった だが さすがに 挿入することは ためらわれた
擬似であろうと 果たし終えないことには 男の自尊心は 萎縮するだけのことだった
ママがぼくの言いなりになることを見せて! そう言って 持ち出されてきたのは
電動式の張形 太くて長く 醜いイボイボがついて 振動と柔軟性に富む ヒット商品
眼の前へ見せつけられた真由美は びっくりして 大きな瞳をさらに見開いた
このようなものまでも用意していた 息子のませた成長ぶりに驚嘆する一方
お砂場で 掬ったシャベルの砂を背中から入れられて 困惑したことを思い出せた
生身を挿入されるという とんでもない事態になるというのならともかく
高が玩具 それに 全裸を後ろ手に縛られ胸縄を施されている身の上では
好きなように悪戯されても 致し方のない女の境遇でしかなかったことだった
言い出すことは とても恥ずかしかったから うなずいてみせるのが精一杯だった
うなずいたものの 息子の舌先の愛撫で絶頂へ昇らされたことが 今度は 
息子の操る道具によって行われると思うと 複雑な気持ちになることは隠せなかった
だが 聖治は そのような相手の思惑などお構いなしに 勇んで股間へ向かっていった


縄で緊縛された拘束の不自由さが自由を誘う感覚の不思議には 戸惑わされる
裸姿を縄で縛られるなど 女優が演技として行うというようなことならともかく
普通の主婦では 惨めで浅ましく 嫌悪を感じさせるだけのことだと思っていたが
今まで想像もしたこともない 淫猥が妖美でさえあると思わせるものがあるのだった
拘束の不自由さは淫猥であるが 感じさせる妖美は自由であるという感じだった
縛られたみずからの姿態をじっと眺めたわけではない
そのありまのままを見ることは 恐ろしい気さえするものがあっただけ
縄に閉じ込められていることは 苦痛でさえも快感になる 倒錯があるのだった
聖治は 母の下半身へ陣取ると 軽い唸りを立てさせた張形をあてがっていった
上の方を飾るふっくらとした艶やかな恥毛は 湿り気を帯びてしなだれていたが
これ見よがしとぱっくりと開かれた女の割れめは 毒々しいまでの色鮮やかさにあり
聖治を産む以外には まったく使われてこなかったあかしの張りと瑞々しさがあった
往年のポルノ小説であれば まるで 清純な処女の妖艶だと表現するような
じっと見続けていても見飽きない 妖しく美しい淫靡が感じられるのであった
いきなり 立ち上がったままの女芽へ 振動する矛先をあてがわれた真由美だった
思わず 緊縛の裸身をびくんとさせて ああっと声音を発せざるを得なかった
しかし 聖治に その由緒ある道具の使い方の熟達を求めても 無理な相談だった
大人の道具とは 熟達して扱えなければ 子供の玩具の域を出ないものでしかない
十六歳の息子は 女芽を夢中になってぐりぐりとやるだけで加減がなかった
お願い! もう少し優しく 優しくして〜 責め立てられる母は ついに訴えていた


だが その言葉以上に 官能は 掻き立てられ 燃え上がらせられていたことは
ひくひくと収縮を始めた妖しい花びらの内奥は ねっとりとした花蜜をあふれ出させていた
ママは ここを責められるのが好きなんだね こんなに淫らに立ち上がってしまっている
聖治は さも 得心したというように おもむろに振動を倍化させていくのであった
ああっ ああっ だめ だめっ〜 真由美は 顔立ちを紅潮させながら ひたすら訴えて
縄で縛り上げられた白い裸身を ねじったりよじったりを繰り返していたが
あふれ出させる花蜜の量は 眼を奪われるほどの豊かな官能をあらわしていた
ママは 感じやすい女の方に違いない! マゾ奴隷の素質は充分というところかな!
聖治は ほくそ笑みながら そろそろ 入れて欲しい? 意地悪そうに問い掛けた
入れて欲しいなら ママは ぼくに そう おねだりしなくちゃあ だめだ!
のぼせ上がらせた赤ら顔のまなざしだけをぎらつかせた息子の顔がこちらを向いて
返答を求められるように 女芽が潰されると思われるくらい 張形を強く押し当てられた
ああっ 痛いっ! ああっ だめっ だめっ! 痛いっ いいっ いいっ!
高ぶらされる官能に無我夢中にさせられて 真由美は わけもわからなく 叫んでいた
入れて! 入れてください! しなやかな美脚は 置き所がないように悶えていた
入れる? どこに? はっきりと言わなくちゃわからない!
まったく素っ気ない息子の返事だった 真由美は 思わず聖治の顔付きをにらみつけた
だが 操作される大人の玩具の振動を 最大限へと持っていかれただけであった
女は くびれた腰付きを浮かせて 太腿をぶるぶるとさせながら 耐えるのが精一杯だった
いじわるっ! あそこだわ あそこよ! やむにやまれぬ金切り声をあげさせられていた


わからない大人だなあ あそこじゃ わからないよ! 大人らしい言葉で表現してよ!
きちっと おまんこと言えば! 公然猥褻表現になるわけじゃなし!
概念の明確さは 言語の適切と巧妙な組成からあることは 事実だった
私の淫らなおまんこへ素敵なおちんこの作り物を差し入れてください! そう言えよ!!
息子の男の怒声であった 母は 叱られた子供のように しゅんとなってしまった
それから 快感と苦痛の交錯した官能に 涙さえ浮かべて 繰り返したのだった
その素直さに対してのご褒美は 淫らなうねりくねりをあらわして行き先を求める
艶かしい響きのあるフランス語のグロテスクと言うにふさわしい作り物だった 
妖しく濡れそぼったとば口へ押し当てられ 奥へ含ませるように突かれただけで
ひくひくと吸引と収縮を繰り返し どろっとした花蜜をあふれ出させている鮮烈な肉穴は
貪るような勢いを示しながら 見る見るうちに呑み込んでいくのであった
見つめ続ける聖治に 凄いと感動させるものであったが 我慢もできなくなっていた
卑猥に太くて長く 異様なイボイボがついて 気味の悪い可変的振動と柔軟性に富む
業界における近年最大のヒット商品を奥深く挿入された真由美は よがり声をあげながら
高ぶらされた官能を一気に絶頂へと追い立てられているばかりで
快感に浮遊し始めたまなざしは空ろ 口端からはきらめくよだれを垂らさせて
緊縛された裸身を桜色に上気させながら 全身から汗を噴き出させて のたうっていた
もう 息子のことなど 思いの外であるという 無我夢中の状態にあるのだった
含み込まされた張形の責めに もはや こらえ切れないといった形相を浮かべると
ああっ ああっ あああ〜 と吼える牝獣の声音をあげて 昇りつめていったのである


その様子を間近に寄って見つめ続けてた聖治は もう一度頬張ってもらう機会を失い
ついに抑えきれずになり 母に取り残された悔しさの念に煽り立てられながら
荒い呼吸を繰り返して恍惚となっている 相手の美しい顔立ちへ向けて
噴出する勢いまかせの白濁とした液を飛び散らせるのであった
快感の絶頂の余韻に 緊縛された全裸を妖艶にぴくぴくと痙攣させている女から
含み込まされた張形が引き抜かれようとされたが 咥えたまま離さない
電動こそ停められていたが 聖治には 驚くべき女の力を知らされた思いだった
そこで思い付いたことは ママを奴隷としたことに あかしとなることが欲しかった
汗と花蜜を帯びて ふっくらとした黒い艶も しなだれたありさまにある 大人のあかし
それが奪い去られ 少女のような純白の無垢に くっきりとした割れめをあらわしたら
むしゃむしゃと毛の生えている自分と比べると 子供同然の姿になるに違いない
早速 浴室から 母が愛用している無駄毛取りの剃刀と洗顔フォームを用意した
体内深く挿入されたものを引き抜かれないまま どんどん進められていくことに
まるで ひとごとのような夢見心地で、まなざしを投げかけている真由美だったが
盛り上がった小丘にある羞恥の繊毛へ 洗顔フォームを塗りたくられるに及んでは
何事が始まることなのか 気が気でなかったが 聖治は 心を込めて答えてくれた
ママの大人の毛を剃り上げるからね ママは ぼくの奴隷であることのあかしとして
これからずっと この毛を生やしていけないよ わかったね!
どうして そこまで されなければならないのか 不可解としか言いようがなかった
しかし その問いを封じさせたのは あてがわれた剃刀のひと剃りだったのである


振動が停止されていても 太くて長い イボイボの付いた擬似陰茎は
膣へ挿入されたままの淫猥な状態にあった それが恥丘をことさらに盛り上げさせていた
柔肌へ触れる刃の感触がこれほどまで鋭利なものであったのか
毛を剃られるということがこれほどまでに気持ちの良いものであったのか
それをつくづくと思い知らされるようなことだった ひと剃りが触れるごとに
含み込まされた張形のイボイボが膣内の鋭敏なイボイボをぞくぞくとした快感でこすり
剃刀の刃は 柔らかな肉の敏感な触覚を逆撫でするように尖らせていく
その痛いとも痒いとも言えない もはや 気持ちが良いとしか言うことのできない感触は
おのずと官能を高ぶらさせていき こらえればこらえるだけ 高ぶらされるものとなっていく
身動きは禁じられたことであって もう 抑え切れないという思いに追い上げられたときは
ふっくらと盛り上がった恥丘は 白い柔和をあらわとさせたありさまに仕立てられ
くっきりとした割れめを愛らしくのぞかせるものとされていた だが
高ぶらされた女にとっては それで収まらず こらえ切れない官能は 待ってましたと
これ見よがしにさらけ出させていた割れめの口から 放尿を始めさせるのだった
びっくりしたのは 聖治の方だった 降りかかってくる母の黄金のきらめきに
言葉にならない感激を得たとでも言うように 口を開けて唖然となっているばかりだった
放尿が済めば 母には 高ぶらされた官能にありながらも 激しい自責の念が込み上がった
ママのおしっこだもの 汚くなんかないよ! 息子は 微笑を浮かべながら
励ますような言葉をかけていたが 母は 顔立ちをそらせ 両眼をしっかりとつむり
緊縛された身体の華奢な両肩を震わせて しくしくと泣き始めているのだった


真由美は 泣きじゃくりながら 白々とした思いがよみがえってくるのを感じていた
思い返せば はしたなくも自慰 恥も外聞もなく官能の絶頂
羞恥を剥き出しにされた剃毛 恥辱そのものの失禁 ことごとく醜態を晒し続けた
息子から 軽蔑される以外にない親の烙印を押されても もはや 致し方がない
もう このようなこと 終わりにしたい……
元へ戻すことができるとしたら いったい どうすればいいの……
泣き続ける母の両肩へ優しく手が置かれ 横臥させている緊縛の裸身が起こされた
涙でくしゃくしゃになった母の顔立ちを正面に据えて 息子は じっと見つめていた
真由美には 羞恥・屈辱・後悔の念が逆巻いて 見返すことのできない相手だった
ママ ぼくを見て! ママを世界で一番愛している ぼくを見て!
真由美は そむけさせていた顔立ちのまなざしだけをほんの少しあげた
ぼくのママだよ! ぼくだけのママだよ! いつまでも一緒だよ!
聖治は 晴れやかとも言えるくらいの微笑を浮かべて 言い切るのだった
子供の時から 愛らしいと感じていた息子の笑顔だった
これまでに辛いことも多々あったが いつも 元気付けられたいとおしい顔立ちだった
息子から 愛していると言われたことは 気持ちを大きく励まされることだった
思いが落ち着いてくることだった 落ち着いてきた思いは
官能をも思い起こさせるものでもあった 張形が依然として含み込まされたままだった
それが疼いてくるのを意識させられた そむけさせていた顔立ちを正面へ向かせると
思わず訴えかけた 縄を解いてください このようなこと もう 終わりにして お願い……


だが 息子に言葉はなかった 代わりに 緊縛の裸身をぎゅっと抱きしめられると
強引に唇を重ね合わされたのだった がむしゃらなキスをされたのだった
真由美には されるがままになることしか できないことだった
無理やり舌を絡ませられ 無理やり吸われ 無理やり唾液を呑み込まされるのだった
ようやく 唇が離されたときには 聖治は 笑みを浮かべていたが 狡猾そうだった
ママは ぼくの言うことに ぼくのすることに 従っていればいいんだ!
余計なことを考える必要はない! 考えるのは主人のぼくだ! ママは従うだけの奴隷だ!
そのように言い下すと 母を 無理やり ベッドへ仰向けに寝かし付けていくのだった
それから しなやかな両脚のほっそりとした足首が麻縄で縛られて
足元のベッドの支柱へ繋ぎ留められた これ見よがしの見事な開脚の姿勢とされたのだ
真由美は いやっ いやっとあらがう声をあげていたが 含み込まされた張形には
身動きを甘美な疼きで脱力させるだけでなく 声音に勢いを失わせる 充分の淫猥があった
聖治は ご丁寧にも その働き者の擬似陰茎が抜け落ちてしまわないように
母のくびれた優美な腰付きへ巻き付けた縄で 挿入を支える処置まで施したのだった
それは もはや 訴えかける思いさえ奪われる 愕然とさせられる処遇であった
ママには 一時たりとも マゾ奴隷である身上を忘れてもらいたくないのさ!
ベッドの上へ 生まれたままの全裸を緊縛されて 人の字の姿態を晒している相手に
無慈悲とも聞こえる冷ややかな口調で 息子は そのように言い放ったのだった
ぼくは 疲れたから少し寝てくる ママも そこで 自分の立場をよく思い知ることだね!
そのように言い捨てて 寝室の扉を勢いよく閉めながら 出て行く聖治だった


残された真由美には 部屋の明るい照明が暗澹と感じるくらいの落胆の思いがあった
どうして このようなことになってしまったのか 問い掛けも疲労に満ちて 答えがなかった
思わず 窓のある方へ まなざしを投げかけるのであったが カーテン越しに
真夜中は うっすらとした白みを帯びて 夜の明ける時間へと変わってしまっていた
全裸で緊縛され 体液で汚れたその身体を 尿で冷たくなったシーツへ寝かされている
恥丘が剥き出しとされているだけでなく 挿入された張形から逃れられない姿にされて
卑猥と汚穢と恥辱にまみれた自分は まるで 畜生同然のありさまだった
しかも そのようにしたのは 我が身から生まれた子 いとおしい息子
常識では 到底信じられない出来事 悪夢であるとしか言いようのない出来事
だが 身動きはできない 匂い立つ異臭も感じられる 下腹部も疼かされ続けている
眼の前に見えるのは紛れもない自分の寝室 朝の光がカーテンからもれ始めた窓
そして クローゼットの横へ取り付けた姿見に映っているのは 惨めで浅ましいみずから
泣きはらした顔の私 これは 現実? あり得ないと思うほかない 現実?
何故? 何故? 何故? 極度の疲労は 眠気を疑問へ猛然と襲い掛からせていた
目覚めれば これは悪夢だった 絶望的な思いは 最後まで そうしがみつかせるのだった
聖治の考える倒錯儀式で言えば それは まだ 初夜の出来事に過ぎなかった
母の寝室を出た少年は その足で浴室へ向かい 全身を清潔に洗い流した
それから 自室へ戻った彼は ベッドへゆったりと全裸の身体をくつろがせながら
これから どのようにして 女を本格的なマゾ奴隷に仕立て上げるか
あれやこれやと考えると 興奮して 眠れないくらいの状態にあったのである


そして ようやく 聖治がまとめたのは 次のことだった
揺り動かされて 眠りから目覚めさせられた自分がまだ縄付きのままでいたことは
真由美にとって 眼の前に聖治が立っていること同様に 驚かされる以外になかった
あの卑猥と汚穢と恥辱にまみれた悪夢は 依然として続いていたのであった
いつしか本当に目覚める夢を 自分は 悪夢として見続けているのだと思う以外
真由美には この現実を受け入れる思いを持続させることは 困難だった
だって そうでしょう 下腹部へ施された淫猥な責めは 解かれはしたものの
ベッドから起こされて 最初に行えと申し渡されたことは
今日から当分の間 勤めを休むので 役所へ病欠を連絡することだった
それを 緊縛された全裸姿のまま 受話器だけを耳にあてがわれて 行わされた
休む本当の理由が 息子から 奴隷になる本格的な調教・飼育を受けるためだなんて
常識を生きる手立てとしている世の中の人々に どのように理解してもらえることでしょう
気違いの親子 いえ 気違いの非道の母親 そう見なされるほかないことだわ
電話が終わると 全身を綺麗にするんだと浴室へ引き立てられていったが
後ろ手や胸縄を解かれても 掛けられた首縄を扉のノブへ繋がれての入浴だった
一時たりとも 奴隷の身上にあることを忘れてはならないという処置だったが
返答や質問も 許可のない限りは 自由はないとも教えられた
決まりを破れば 息子が手にしている乗馬鞭が容赦なく炸裂するということだった
変わらない同じわが家にいながら 息子との関係が異常に変わったのだ
このような悪夢としか感じられないこと 悪夢としか思えないのじゃなくて


浴室で清潔になりながら  このような境遇 身の上 本当に嫌だと思えば 
すぐにでも 逃げ出せたことかもしれない 首縄を外して 素っ裸で逃げればいいこと
しかし 今まで一度だって 夫がいなくて どれだけ苦しいときがあったにしても
みずからの子供を置き去りにして 安楽な方へ逃避しようとしたことはなかった
だから どれだけの苦労があっても 子供を捨て去ることができないことは 同じだった
息子――ご主人様と呼べと申し渡されたのだ――ご主人様は 化粧を許された
私は女 畜生同然の扱いを受けても 女性としての自尊心だけは失いたくない
だから 見違えるくらいに 綺麗になってみせる 化粧でそれを引き立たせてみせる
浴室から出てきた真由美は 再び麻縄で後ろ手に縛られるのであったが
乳白色に輝く優美な曲線をあらわす全裸を芳香を漂わせながら すくっと直立させ
整えられた艶やかな髪に 清楚に化粧された麗しい顔立ちをきちっと正面に向けさせて
手際の良い縄掛けに 大人しくされるがままの格好になっていくのであった
それから 奴隷となった誓約書を書くのだと言われて 居間へ連れていかれた
テーブルには 大き目の白い色紙が用意されていて そこへ上らされた
言われるままに両脚を開かされると のぞかせた割れめへたっぷりと墨を塗られ
しゃがみ込んで色紙へ押し付けろと命じられたときには
息子は いったい何処でこのようなことを覚えてきたかと想像するだけで もはや
自分には計り知れない ご主人様へと成長してしまったと実感させられるばかりだった
何故なら その次に言い渡されたことは 女のはなびらの内奥で筆を咥えて
色紙の裏へ <マゾどれい まゆみ>と書けということだったからだ


そのようなこと とてもできないことだと思ったが 行わなければ 鞭が唸った
できるまでは何度でも繰り返させると言われたことは
小学生のときに できない逆上がりを教えたときと一緒のことを思い出させた
仕方がなかった 失敗を幾度も重ねても 懸命な思いで成し遂げなければならなかった
出来上がったときは ご主人様は ご褒美だと言って 唇へ唇を重ねてくれたが
それは 親子の間で行われていることだとは 到底思いがたい淫猥があった
差し出される舌先を含まされる 男女の行為でしかなかった
そうだとしたら もはや ふたりは 親子を絶縁するための道を歩いているのか
何のために? 答えはない
いや ご主人様は ママを世界で一番愛していると言ってくれた
愛するゆえに――ふたりを繋ぎとめる絆――愛のために
真由美は テーブルの上へ これ見よがしの大股開きにさせられて
あからさまとさせた女の羞恥を濡らしたタオルで綺麗に拭ってもらいながら
花びらが花蜜で濡れそぼっているのをじっと見つめられることに
みずから敏感に意識せざるを得なかった 官能が鋭敏になっていくことを否めなかった
ご主人様は じっと見つめながら 話しかけるのだった まゆみ とても綺麗だよ
容姿端麗で 知性・教養・気品を備え 貞淑な妻であり 慈愛あふれる母である女だ
けれど そのような女性なら 日本女性には数多いる 日本女性は世界一だからだ
しかし マゾ奴隷であって そういう女性であるというのは 少ないはずだ
ご主人様の指先が伸びてきて 花蜜で濡れそぼる花びらを優しく撫で始めていた


花びらを花蜜で濡れそぼらせるのは容易なことだ 官能へ隷属するだけなら
容姿端麗・知性・教養・気品・貞淑・慈愛がなくても 妻でなく 母でなくても できるからだ
まゆみが誓約した書に 誓約の文言が一切書かれていないのは
まゆみ自身がそれをあらわすことであれば それ以上の証明はないからだ
マゾ奴隷まゆみ その呼称の意義は まゆみが体現させることでしかない
ご主人様の指先は もれ出させた花蜜が音を立てるほど 熱心なものとなっていた
だが 真由美は 話されていることの意味がわかる気がしたから
真顔の表情を浮かべて ご主人様をじっと見つめ返すことを懸命に行っていた
テーブルの上へしずくが溜まるほどの量があったが 指先は離れていき
けなげな態度を取る相手に ご主人様は うなずきながら微笑みを浮かべるのだった
それは 奴隷となった宣言が意味されていた その教育実習が始められることだった
まゆみを美しく引き立てる縄の化粧を施してあげるからね
そう言いながら ご主人様は テーブルから奴隷を降ろさせると 板張りの床へ立たせた
後ろ手に縛られていた縄の残りが身体の前へまわされて 胸の上部へ掛けられて
ふたつのふっくらとした乳房を上下の縄で締められる胸縄をされるのであったが
新たに首縄から縦へ下ろされる縄が乳房を突き出させるように絡められていくのだった
それだけではなかった 腰付きのくびれを際立たせられる腰縄を巻かれただけでなく
臍のあたりから縦へ下ろされて 剥き出しとされた恥丘にある割れめへともぐらされ
女芽と花びらと菊門が強く刺激されるように 股間へしっかりと締め込まれたのである
割れめへ埋没した縄が肉を盛り上がらせるありさまは 恥ずかしいばかりのものだった


首縄・胸縄・腰縄・股縄の縄化粧がされた奴隷の縄尻を取ると引き立てるようにして
ご主人様は 母の寝室へ向かわせるのであったが 長い時間の入浴が許されたのは
このためであったのかと思わせるほど 室内は模様代わりをさせられていた
それは 母の寝室でもなく 真由美の部屋でもなかった 調教室と称されたのだ
クローゼットの横へ取り付けられた姿見はそのままだったが
その前へ連れていかれ 否が応でも 見せつけられるように 
移動させたベッドの支柱を背にさせられて 立った姿勢のまま繋がれたのである
縄で縛り上げられたみずからの全裸 惨めで情けなく浅ましく恥ずかしい姿
顔立ちの麗しさや姿態の美麗がどれだけあろうと そのようなものは ただの見せかけ
縄で緊縛されれば 異様で残酷で淫猥で侮辱をあらわす醜悪があるだけのもの
それがマゾ奴隷ということのありのままの姿
マゾがマゾヒストの略であることくらいは 私だって知っていた けれど それは
異常性愛の持ち主だけの特殊なことで 私のような普通の女がなることではない
縄化粧が美しく引き立てると言われたが 畜生同然の扱いを受けることでしかない
真由美は ふてくされる思いが込み上がってくるの抑えられなかった
その様子は 近くに立って眺め続けていた聖治にも 充分に見て取れる表情だった
そのようなふてくされた嫌な顔付きあらわしたら 思いは嫌だってことにしかならない
ぼくは 言ったはずだ マゾ奴隷まゆみの呼称は まゆみが作り出すものであって
誰がどのように言うものであっても まゆみが作り出すこと以外にはあり得ない
日本の女であるまゆみは 日本女性としてのマゾ奴隷のあるべき姿をあらわすのだ


ご主人様は 姿見とマゾ奴隷の間へ仁王立ちとなって 語り続けていた
サディズム・マゾヒズムは 人間なら誰でも持っている属性であるとされている
人間は この双方を性欲として 加虐・被虐の行為をあらわすとされている
サディズムにより強く快感を感じることがあれば サディストとなっていくことであり
マゾヒズムにより強く快感を感じることがあれば マゾヒストとなっていくことは
決して特殊な異常性愛の世界の事柄ではなく 普通のひとにも 充分にあり得ることだ
学術により 人間の属性としてあることだとされていれば 当然のことだ
だから マゾ奴隷まゆみは マゾヒズムにより強く快感を感じることができるようになれば
マゾ奴隷の意義は マゾヒストの奴隷をあらわすことでしかない
学術の教える明確な根拠は みずからの何たるかを知ることの啓発としてあるのだ
それに反発を感じたり 意義を唱えたところで それ以上の根拠が示せないことであれば
学術の教える明確な根拠は 絶対不滅のものでしかないことだ
女は 生まれながらにして 受身となる身体を持って この世を生きるように定められている
受身の身上や境遇に置かれることは 女の最も自然にある姿と言えることは
それが被虐に晒される身上や境遇にあっても それを喜びへと変えられる本性にある
つまり 被虐に晒されることがあってこそ 女としての本性が明らかとされるということだ
女は 生まれながらにして マゾヒズムの傾向が強いとされるのは
その花びらを開いて 男の挿入を待ち続ける 受身の膣があるからこそだ
ぼくが花びらを愛撫してあげれば ただ されるがままになって受けとめて
しとど花蜜をあふれ出せて待ち受ける 貪欲な被虐の喜びを本性としているからだ


ご主人様は マゾ奴隷をじっと見据えたまま 身動きひとつ示さなかった
もはや 見慣れたいとおしい顔立ちの相手には 感じられなかった
立派な男性に成長して 母のもとから自立していく人物にしか 思えなかった
ご主人様の言われた通りのことが、つい先ほど、あったばかりだった
ふてくされた思いにあった真由美は 自分の至らなさを感じるのであった
ご主人様から愛される存在になりたいと思うのであれば もっと
ご主人様の言われるがまま されるがままに 喜びをあらわすようにならなくてならない
縄で縛り上げられたみずからの全裸 惨めで情けなく浅ましく恥ずかしい姿
そのような姿にさせられるのも ご主人様が愛しくれるからこその行為だ
愛するゆえに 愛のために それは ふたりを繋ぎとめる絆
ぼくの語ったことが嘘ではないことを これから まゆみ自身が証明してみせる
ご主人様は そのように言うと 豆絞りの手拭いを持ち出してきて 
マゾ奴隷の綺麗な形をした唇を割らせて 猿轡を噛ませるのだった
それから 手にした乗馬鞭をおもむろに打ち下ろした
縄の縛めで突き出すようにされた乳房に立ち上がった乳首へ走る激痛に
マゾ奴隷は 眉根を歪めて 悲鳴にならない声音を上げた
支柱へ繋がれた緊縛の全裸をよじらせて 懸命にこらえようとしたが
十回打たれる頃には あふれ出させた涙を床へ落とさせて 泣きじゃくっていた
大丈夫 傷が付くほど打ってはいない その痛みも じきに気持ちが良くなるはずだ
被虐に晒される喜び まゆみには それがわかるからだ


ご主人様は 乗馬鞭を放り出すと調教室を出て行ってしまった
ひとり取り残される 真由美であった
孤独になれば 対面しないわけにいかない みずからがあるのだった
乳房の苦痛だけではなかった むしろ 残酷に取り扱われことの方に衝撃があって
なよやかな両肩を震わせて すすり泣くしかできないことだった
私は 一度だって 息子に手を上げたことはなかった なのに このような仕打ちを受けて
やはり 悪夢としか思えないことだった
痛みと恐怖と不安と悲哀がぐるぐると旋回して像を結ばせない 悪夢でしかなかった
やがて ひとしきり泣くと 気持ちも収まってきた
置かれている現実を確かとさせられていくことでもあった
生まれたままの全裸の姿を麻縄で緊縛されて ベッドの支柱へ繋がれているのだった
眼の前にある姿見に映し出される自分は 間違いなく その姿にあるのだった
いや 見て分かる以上のことが すでに 感覚のなかに芽生え始めていた
首縄・胸縄・腰縄・股縄と身体の随所へ施された縄化粧は
柔肌が強く包まれるような圧迫感で 後ろ手にされた不自由をゆるぎないものとして
深くもぐらされている股縄は 特に 柔らかな女の割れめにある敏感を刺激し続けていた
その上に 双方の乳首を鞭打たれたことだった 激痛だった……いや 痛かった
行われたことの衝撃は 恐怖が舞い上がらせたもので 実際は それほどの痛みではなく
それは すでに 乳首を頬張られているような熱い疼きに 変わっているのだった
それは もっと掻き立てて欲しいと思わせる 悩ましい疼きでもあったのだ


縄による拘束が疼かせる官能は 鏡に映し出されるみずからのありさまが
惨めで情けなく浅ましく恥ずかしく 異様で残酷で淫猥で侮辱をあらわす醜悪にあって
それにもかかわらず 高ぶらされる方へと向かわせる 不思議だった
不自由が自由な感覚へと誘う 倒錯した思いが蠱惑となっていく 得体の知れなさだった
被虐に晒されていながら そこに 快感を感じさせられてしまうということ
マゾヒズムにより強く快感を感じることは マゾヒストのあかしとなること
みずからは 決してそのような異常なものではないと 否定する思いになればなるほど
高ぶらされた官能が燃え立たせられていくのを意識させられることであった
縄で緊縛されたことや鞭打たれたことは 苦痛を感じさせるものには違いなかったが
一方では 気持ちの良い快感をどんどんと押し広げていくものであって
その相反の擾乱は 醜悪な姿にあることが妖美であるとさえ 感じさせるものだった
美の感覚は 官能に依存しているだけのことであるが
美意識と性的官能を区別させて考える常識では 倒錯しているとしか思えないことである
倒錯に快感を覚え喜びを得る 被虐を嫌悪しながら恥辱に快感を覚え喜びを得る
生きる手立てとしている常識が定める異常の境界を越境すれば
非道の罪悪でさえも 快感を覚え喜びを得ることになることは 道理でしかなかった
容姿端麗 知性・教養・気品を備えた 貞淑な妻であり 慈愛あふれる母である真由美が
煽り立てられた官能から 絶頂へ昇らせて欲しいと求める必然へ 至らせられたことだった
マゾ奴隷まゆみは マゾであるから マゾの喜びに官能の恍惚を見出すことであった
そのとき 絶頂へ押し上げてくれる者こそ 彼女のご主人様であった


これは悪夢であってもいい 覚めない悪夢であるならば それこそ望むところのもの
真由美は 満たされたいという激しい思いのなかで そう感ずるのであった
すべて ご主人様のおっしゃられる通りのことがあるだけだった
正義をあらわすご主人様へ隷属することこそがマゾ奴隷の真の喜びなのだ
早くいらしてください お願いです 真由美は もう 我慢ができません
支柱に繋がれた緊縛の全裸を右に左によじり 艶やかな黒髪を打ち振るいながら
マゾ奴隷まゆみは 置き所のない我が身を悩ましく悶えさせるばかりであった
そこへようやくあらわれ 調教室の扉口へ立った ご主人様だった
生まれたままの全裸 男らしさを堂々といきり立たせた姿にあった
間近まで近寄られて 真由美は 思いがけなく 羞恥を感じさせられた
思いを寄せる相手から 気に入られる姿にあるのだろうかという不安が高まるのであった
浅ましく恥ずかしいだけの女でしかないと見られたくなかったのだ
ご主人様は 猿轡を噛まされて両眼の見開かれた マゾ奴隷の顔立ちを見つめながら
おもむろに その股間へ 指先を強引に差し込んでいった
確かめるようにまさぐることをされても 真由美は 受身の姿勢でしかなかった
引き抜かれた指先を見せしめるようにされながら
まゆみには マゾの素質が充分にある証拠だ
勉強しなさい 挨拶や言葉遣い 身だしなみや清潔に気をつけなさいと小言の多い
教養や躾や品性にうるさい女性であるほど マゾの素質が強いとされている通りだ
被虐に晒される喜び まゆみには それがわかるのだ! そうでしょう?


べっとりとした花蜜のきらめき見せつけられて 思いを寄せる相手に熱心に見つめられて
真由美は 恥ずかしかったが 言葉に代えては はいとうなずくばかりであった
後は 世の中へ出しても恥ずかしくない 立派なマゾ奴隷となることだけだ!
ご主人様は 猿轡を取り外すと 相手の顔立ちを自分の方へ向けさせて 語り続けた
大丈夫 ぼくがマゾ奴隷としての教養や躾や品性を教育してあげるから
まゆみは ただ ぼくに言われるがまま されるがままになっていけばいいことだ
立派な学術の後ろ盾があるのだから 別の考え方など まったく必要のないことだ
日本の女であれば これまでもそうであったように いまも、未来も変わらないということだ
残念ながら まだ用意はできないが いずれは 聖なるマゾ奴隷として
白木の十字架へはりつけられて 晒しものとなる栄光もある
それも まゆみの心がけひとつのこと わかったね?
真由美は その清楚で美しい顔立ちを上げて 今度は はいとはっきりと答えた
それから 支柱へ繋がれている縄を解かれて 床へ跪かされた
激しく反り上がり 赤々とした充血をあらわとさせた 若さみなぎるご主人様は
その先端からきらめく糸を引かせるまでになっていたが
真由美の高ぶらされていた官能にあっても 今は遅しと待ち望ませるものでしかなかった
後ろ手を縛られた全裸の緊縛姿をもどかしそうに摺り寄せると
それを舐め始めることが最も自然な思いへと向かわせるように 行えることだった
夫が亡くなって以来十六年 夫以外の男性のものに触れたことのなかった貞淑は
二度目の吸茎を もはや 初心な少女が行うようなぎこちなさから 卒業させていた


そろそろ 頬張ってというご主人様の叱咤に 素直に応じるマゾ奴隷であった
頬張ったご主人様を 艶やかな黒髪を揺らせて 前後へしごいていくことをすれば
白濁とした液の噴出は 受けとめる顔立ちを思わず上げさせるほどであったが
呑み込んでという相手の言葉には 従順になるだけの女をあらわす真由美であった
まゆみにも 気持ちのいい思いをさせてあげる 待たせたかな そのように言われながら
縄で緊縛された全裸をベッドへ仰向けに横たえられ されるがままになるだけの女は
割れめへ埋没させられていた股縄を外され しなやかな美脚を開かされて繋がれ
太くて長い電動の張形を花びらへ押し当てられても 含み込む吸引と収縮を見せるだけで
膣の奥深くへ突き立てられた擬似陰茎ばかりでなく 敏感な女芽にもローターを当てられ
せいのとばかりに 同時に電気を入れられても あらがう素振りなどあり得ないことだった
煽り立てられた官能の燃え立たせる頂上へ押し上げられることをして頂ける ご主人様
言われるがまま されるがままのすべては 愛のために 愛するゆえに あること
あらがっても 抵抗しても 変わるものなど 何ひとつない
苦労して困難へ立ち向かって成し遂げることよりも みずから判断しないということは
言われるがまま されるがままに従っていることこそ むしろ ありのままにあること
煽り立てられた官能の燃え立たせる頂上へと昇らされて 喜悦の声音を上げさせられる
それでも 降りることを許されずに 官能の責め苦を続けられる
再び 快感の絶頂へ昇らされたときは 全身をのたうたせて 甘美な啼泣へとなった
それでも 降りることを許されず 押し上げられるようにして昇りつめた恍惚は
牝獣の妖艶な叫び声となって 緊縛の全裸をのたうつように痙攣させるものだった


もう だめ もう だめという思いが快感の逆巻くなかに心細く漂ったが
ご主人様は 愛するために 愛のために 更に二度 絶頂を繰り返させたのであった
真由美には 死んでしまうのではないかと感じさせられたことだったが
死んでこそ新しい生まれ変わりがあるものなら もはや 難しく考えることではなかった
疼きまくる気持ちの良い快感に浸された真っ白な思いのうちに失神して
気が付いたときには 縄の縛めを解かれた全裸の姿をベッドへ横たえていた
枕元には ご主人様が微笑みを浮かべて グラスに冷水を用意してくれていた
それから 続けられたマゾ奴隷の教育実習だった
マゾ奴隷の身上は 生まれたままの全裸の姿にあることが素性である
生まれたままと言われる以上 恥毛が剃られ 女の割れめを鮮やかにのぞかせられる
ご主人様の許可のない限りは 身に着ける衣服も装飾品も不要とされ
返答や質問も同様で 勝手に喋ることは いっさい許されなかった
命じられるままに 従わされて行われることは 泣きじゃくるまでの尻への鞭打ち
歓喜の叫び声をあげるまでの股間への責め 清潔と美麗を保つための食事と入浴
一日は 朝目覚めて 夜眠りに就くまでの間 これらが繰り返されたが
横になるときも 首輪を付け鎖に繋がれて 膣と菊門へ異物を挿入されての就寝であった
このありようを 人間扱いされていないと感じることであるとしたら
それは まだ マゾ奴隷ではないということでしかなかった
マゾ奴隷本人は言うまでもなく そのご主人様となる者も 同様の常識しかなかった
サディズム・マゾヒズムが人間にあることならば 尋常な人間生活であった


むしろ そのような虐待の属性が人間にないと考える方が非常識であり 異常だった
そのようなあり方は 反社会的であるからことから 当然 金銭を生まなかった
それに対して マゾ奴隷は 正当な商品価値を持っていたのである
愛の産物である 美しく従順で性感に優れたマゾ奴隷は
手間隙掛けて調教・飼育される元手のかかった存在である以上 当然のことであった
ご主人様から その物的価値をどのように利用されるかということがあったのだ
その夜も いつもと変わらない ご主人様から嬲られる 喜びの時間の始まりであった
ベッドの上へ 全裸を縄で緊縛され 両膝を折り曲げさせられた 開脚の姿で晒された
これ見よがしのあからさまな女の羞恥を 様々な道具で責められると期待させることだった
だが マゾ奴隷と同じように 全裸の姿を晒したご主人様は 
いつもにも増して 優しさあふれる態度であったが おもむろに 
禁断の内奥へ 反り立った陰茎を差し入れてきたのあった
真由美には びっくりさせられることだった
それは 初めてのことだったのだ
しかし いずれは至らねばならない 愛のために 愛するために 行われることだった
真由美に 拒絶する思いは生まれなかった
むしろ 破瓜される処女のようなおののきと喜びに 擾乱させられる思いがあった
ご主人様は 自立した立派なひとりの男性であって もはや 息子とは呼べなかったのだ
そのご主人様は 思いの丈のままに一方的に あっさりと噴出を済ませた
それから 真由美の耳元へ口を寄せて ママ 愛していると言ったのだった


久しく聞くことのできなかった 母子のいとおしさを結び合わせる言葉だったが
マゾ奴隷である真由美には 許可のない質問はあり得なかった
その夜は 股間への責め道具の装着もなく 首輪ひとつで眠りに就かされた
翌朝 真由美は 誓約書を作ると言われて 白い色紙を前にさせられた
以前に作らされた誓約書は ご主人様の記念として残し
世の中へ通用する正式のものを作成するというのであった
上部に 奴隷誓約書という標題があった その下部へ署名が求められた
署名とは 直筆で <マゾ奴隷まゆみ>と記入するということであったが
捺印は 女の羞恥の割れめへ墨が塗られて
中央の空白へ押し付けさせられたことは 前回と同様であった
これで 晴れて まゆみは 誰に後ろ指さされることのない 立派なマゾ奴隷となったのだ
お祝いに 外出しようと微笑みを浮かべた顔付きで ご主人様は 言うのであった
真由美は 胸騒ぎのする 複雑な思いを感じたが 従順であることに変わりはなかった
まゆみの美しさがいっそう引き立つように 縄の化粧を施してあげよう
そう言って 全裸の正面に菱形が綾をなす亀甲縛りというものをされるのだった
菱形に挟まれてふたつの乳房と下腹部が強調されるばかりでなく
柔らかな肉が盛り上がって埋没するほどに 縦縄を女の割れめへともぐらされた
四六時中 女芽と花びらと菊門が刺激され続けるというものだった
その上から着物を着付けるということだったが 肌襦袢も長襦袢も湯文字も不要とされ
一枚の着物を帯と伊達巻で 何とか体裁を形作っただけのものだった


それまで ずっと生まれたままの全裸でいさせられた身体には
着物の肌触りがたまらなく恥ずかしく感じられたことは とても意外だった
両手は自由にさせられが その片方をご主人様に取られ わが家の扉を出たときは
他人に見られているのではないという思いに 顔を赤らめ おどおどするばかりだった
しかし すぐに 待たせてあった車へ乗せられて
不明の行き先へ 連れて行かれるのであった
行き先が不明であったのは 乗車すると すぐに 黒い布で目隠しをされたからだった
目的地へ到着するまでの間 ご主人様に取られた手がしっかりと握られていたことが
安堵感を与えることではあったが もし なければと思うと 不安は高まるばかりだった
車が完全に停止したことが感じられると
両腕を背後へまわされ 麻縄で後ろ手に縛られるのだった
それが ご主人様が真由美に触れた 最後だったのである
車から降りると 左右を支えられて歩かされた
建物のなかへ入り 長い廊下を進まされ 部屋の一室へ連れ込まれた
柱のようなものを背にして立たせられると 後ろ手にした縄の残りで繋がれた
それから 待たされた その時間がどれくらいのものであったのかはわからないが
思いは 何を想像させるということもなく ただ 不安と恐れだけを募らせた
やがて 部屋の扉が静かに開いて 複数のひとの気配が感じられた
目隠しを取り外された
ほおっ 話には聞かされていたが たいそうな美人だね


声がした左手へ 真由美は 思わずまなざしを投げたが 見ず知らずの男性だった
私だって そうだ こんなに間近で見たのは初めてだ 美しすぎる!
今度は 正面に立った男性の声であったが どこかで会った人物の気がした
真由美は 美しい顔立ちの眉根を凝らさせて記憶をさぐったが 思い出せなかった
共に五十歳なかばの男性であったが 身なりは 立派なスーツ姿であった
顔立ちだけでなく 身体の方も美しいというところを 見たいものだな
左手の男性が言うのと ほぼ同時に 正面の男性が近づいてきて 着物の帯へ触れた
伊達巻きが外されようとすると 真由美は 思わず いやっ と声をあげ身悶えさせた
おや おや おや 息子さんの話とだいぶ違うのじゃないか
容姿端麗 知性・教養・品性・性感に優れた 従順で絶品なマゾ奴隷と言ったぞ
正面の男性は 左手の男性へ眼をやると その男性は 色紙を見せつけるようにした
奴隷誓約書 マゾ奴隷まゆみ 女の割れめの捺印がきちんとされたものだった
奥さんは 私たちに 高値で売られたんだよ 大した商売人の息子さんだ
正面の男は 皮肉な薄笑いを浮かべたが それで思い出せた 息子の高校の教頭だった
もっとも 高値で買い取る価値があると思ったから 親友の校長にも お願いできたのだ
息子さんの要望は 余りに高値で 彼に助力を頼まなければ 到底 できなかった
奥さん! あなたの息子さんは凄い! 彼の高校の女子生徒ひとりを要求したんだ!
教頭は 教壇に立っているようなわかりやすい解説をしていた
今頃は 息子さんも 自宅で 可憐な生贄を前にして 喜んでいることだろうよ
だから 私たちも 誘拐まがいの代償に 楽しませてもらわなくては とても合わない!


皮肉な薄笑いの教頭は まゆみの顎へ指先をかけて 顔立ちを上げさせながら
私は 奥さんを初めて見かけたときから それだけの価値ある女だと思っていた
親友にも 同じように納得してもらわなければ 
私たちの立つ瀬がない ただの能のない犯罪者だ!
教頭は 嬉しそうにしながら 伊達巻を強引に外し取り 帯を解いていくのであった
まゆみは 茫然とさせられた思いから されるがままになっているばかりだった
着物を脱がせる段になると 校長も近づいてきた ふたりは 楽しそうだった
うああっ 素晴らしい格好だ!
誰が何と言おうと 日本の女には 縄による全裸緊縛姿が最も似合う!
隠す覆いが剥ぎ取られ あらわとされた全裸を見た瞬間 校長は 思わず叫んでいた
教頭も叫んでいた 同感だ! 美しい! 美しすぎる!
すぐに 犯してしまうのは惜しいと答えるばかりだった
そこで ふたりは 部屋へ備え付けられた電話を取ると 酒と肴を頼むのだった
やがて メイドの格好をした若い女性が徳利と刺身を運んで 部屋へ入ってきた
メイドは 用事を済ませると 柱の女などまったく眼中にないという様子で 出て行った
眼中にないどころか 眼に入れても痛くはないと感じていたのは 教頭と校長だった
ふたりは 着ているのがもどかしいと言うように すっかり 全裸の姿になると
奥さん はしたない格好でごめんなさいねと言いながら 柱の前へ陣取るのであった
それから 女の全裸の緊縛姿を頭の上から爪先まで 批評を始めるのであったが
さすがに 教育者であった ひとつひとつの批評は 念入りに語られ かつ実証的だった


肴をつまみ酒を飲みながらにして その都度 話題の箇所へ触れに行くのであった
ここはこうだから ああだとか あそこはああだから こうだとか
艶やかな黒髪に始まって 清楚で美しい顔立ち 流れるような眉 大きな眼 
鼻筋のとおった愛らしい鼻 形の整った唇 柔らかな頬 小さな顎 可愛らしい耳
ほっそりとした首筋へ下りては なよやかな肩 ふっくらとした乳房 可憐な乳首 
細い腕 綺麗な手と指 華奢な手首 なめらかな腹部へ至っては 可愛い臍
優美にくびれた腰付き 翳りを奪われた小丘のふくらみは 麻縄が埋没して盛り上がり
そこから股間へかけては 確かめるように指先をもぐらされ まさぐられたことであったが
見事な花蜜のしずくがわかると ふたりは顔を見合わせて 大喜びだった
それから 艶やかな太腿 しなやかに伸びた美脚 綺麗な足と指へ及んで 触られ続けた
柱へ繋がれて 麻縄で亀甲縛りに緊縛された全裸を晒し続けるまゆみには
他人から見つめられる羞恥ばかりでなく みずからの容姿とありさまを褒められ皮肉られ
その度に念入りにいじくりまわされて 掻き立てられていく官能は ただでさえ
掛けられた縄の縛めが女の羞恥の割れめへと集中して責め立ててくるなかで
煽り立てられる以外に 向かうところはなかったのだった
ああっ ああっ ああっと悩ましく甘い声音が女からもらされるようになると
酒の酔いがまわったふたりも いきり立たせた陰茎が見事にあらわす淫らな思いから
羞恥に悶えるマゾ奴隷を挟んで 左右から寄り添っていくのであった
赤ら顔の教頭は 奥さんも咽喉が渇いたんじゃないかと言いながら
口移しに酒を飲ませようとしていたが 頬を上気させたまゆみは 逆らわなかった


しっかと受けとめると さらに 差し入れられてくる男の舌先までも含み込んで
みずからの舌先を絡ませ もつれ合わせて 官能を煽り立て合うのであった
その様子を見ていた校長が 唇を尖らせて近づけば 教頭は 親友へ道を譲って
代わりに頬張ることを求められた 蛭のような舌先にも まゆみは 素直に応じて
前にも増した熱心な舌先の愛撫で 含み込まされた舌先に応えるのであった
いやあ 芳しい香り 甘い柔らかさ こりっとする瑞々しい感触 まったく美しすぎる!
声の上がった教頭は 菱形の縄で強調されたふっくらとした乳房へ むしゃぶりついていた
ごつい指先で乳房を揉みしだきながら 粘る舌先で乳首を舐めまわしているのだった
ふたりの男からされるしつこい愛撫に 女の官能は 翻弄させられていくばかりであったが
女の悩める妖艶な仕草があらわされるだけ 男を高ぶらさせていくことも確かだった
煽り立てられた官能から 絶頂へ昇らせて欲しいと求める必然へ
まゆみが至らせられることだった
マゾ奴隷まゆみは マゾであるから マゾの喜びに官能の恍惚を見出すことであった
そのとき 絶頂へ押し上げてくれる者こそ 彼女のご主人様であった
柱へ繋がれた優美な全裸を麻縄で緊縛された雪白の女へ
土気色のメタボリック症候群をあらわとさせた全裸の男がふたり絡みついて
互いの舌先でじゃれあう戯れは飽くことを知らなかったが 口端から唾液が流れ落ち
立ち上がった乳首がてらてらとした輝きを帯びれば そり立った一物もよだれを垂らさせ
股間へ埋没させられていた縄もぐっしょりと湿るのであった
男たちは 女を柱から解くと 縄尻を取って引き立て 小突くようにして歩かせた


進まされる先には 仕掛けの施された ダブル・ベッドが待っているのであった
ふたりの男から 艶かしい尻を押し上げられるようにして ベッドへ立たせられまゆみは
後ろ手を縛られた亀甲縛りの意匠の股間へもぐらされた縄だけを外された
あらわされた女の羞恥の翳りを見事に奪い去られた割れめは
ふっくらとした白い小丘に深々とした亀裂を妖美と言える趣きであからさまとさせていた
教頭と校長は 上気させた清楚で美しい顔立ちと下の方とを見比べては 感心したように
美しい 美しすぎる! 本当に年齢は三十九なのか 乙女のような愛らしさだぞ!
高い買い物ではなかった 後は中身だと口々に叫んでいるのだった
左右から男たち寄り添われて シーツの上へ横たえられていくマゾ奴隷であったが
鬼瓦のように赤くなっていた校長は 早速 
それにも増して赤々といきり立たせた陰茎を 相手の綺麗な唇へと触れさせていくのだった
差し出されたよだれを垂らす怒張を 拒むようなまゆみではなかった
マゾ奴隷として 昼夜を分かたず 乳房や乳首や女芽 口や膣や肛門を鍛えられ
マゾヒストの身上としての心構えや教養や気品を教育実習させられたのであった
むしろ 世の中へ出しても 恥ずかしくない自立を証明するときだったのである
やわらかな舌先をのぞかせると 優しく舐め始めるのであったが
そのぞくぞくと這い上がらせられる快感の巧みさに 怒張は硬直するばかりだった
下半身の方へ陣取った 赤鬼の形相の教頭は 
貞潔に閉じ合わさせていたしなやかな両脚を割ると ずるずると大きく開かせていったが
のぞかせた女の羞恥の極みには 美しい 美しすぎるでは 表現力が及ばなかった


もっとも 教頭は 国語教師ではなかったから 致し方のないことであったかもしれないが
仮にそうであっても どれだけ見事に表現できるかは疑問であったほど
マゾ奴隷があからさまとさせた女の割れめは 女の妖艶に匂い立っていたのである
そのあふれ出させた花蜜が輝かせる 愛らしく立った敏感な真珠 瑞々しく開いた花びら
鮮烈な色彩の神秘な内奥 可憐なすぼまりを見せる菊門 それらは言葉の表現を超えて
むしゃぶりついて食べてしまわなければ 味わえない妖美と感じられたことだった
赤鬼の教頭は 感動にわなわなと震えながら 顔を埋めさせていくのであった
そのむしゃぶりつき方は まゆみに 思わず ああっと声を張り上げさせるものであったが
てらてらと光った亀頭を頬張っていくことを怠るようなマゾ奴隷ではなかった
鬼瓦の校長の両手も 縄で突き出すようにされたふたつの乳房を弄ぶことを怠らず
可憐な乳首がしこりを増すように 撫でては揉むを繰り返すのに合わせて
赤鬼の口と舌先は 愛らし敏感な真珠を舐めて吸い込み こねっては噛んでいた
その勢いは 打ち明けた恋慕が嘘ではなかったことをあらわす熱烈さがあり
思いを寄せられる男性からの愛撫であれば 女も燃えないわけにはいかないものだった
花びらが舐めまわされ 内奥の鮮烈へ舌先が差し入れられ 菊門を吸われるに及んでは
艶やかな太腿も震えをあらわし 頬張っていた陰茎をみずから激しく前後させて
男ふたりから 燃え立たせられ煽り立てられる官能を同調させて 極めさせようとしていた
縄で緊縛された全裸の上半身をよじり 優美な腰付きをねじり 両脚を悶えさせて
柔らかな太腿をぶるぶるとさせたかと思うと 女は びくんとなった硬直をあらわした
赤鬼は そのあかしにと相手の下腹部めがけて 白濁とした液の印付けを果たした


鬼瓦も 負けじと頬張らせた相手の口中へ あふれるばかりの思いを遂げるのであった
まゆみは 緊縛の裸身をのたうたせ 昇りつめた快感に漂わされていたが
満足そうな笑みをたたえてこちらを見やる親友に 教頭も 一安心の思いがあった
それにも増して 噴出させた白濁を素直に呑み込んでいく マゾ奴隷のけなげさには
男ふたりは いいぞ いいぞ 可愛いなあ 愛くるしいなあと誉めそやすのであった
では 初日の締め括りは 私は 口でやってもらいますから 校長は本番でどうぞ
教頭は 恩義に篤い人物であったので 優先権を譲ることをしたのであったが
校長は 誠に有難いが 私は その下の方の穴でないと 今もだめなんだよと答えた
では 友情の結束が生涯続くことを祈願して 私は上の穴で ふたり同時にということで
それに 異論は誰からも上がらなかった マゾ奴隷には 黙諾があるだけのことだった
女の慎ましいすぼまりを見せる菊門は 校長の指で丹念に揉まれ始めたが
指で挿入が試されると これは なかなかに仕立てられているぞと期待の声がもらされた
再び鬼瓦となった校長は いきり立たせた太い陰茎を菊門へあてがっていったが
すんなりと呑み込んでいく吸引と収縮には まったくいい女だと感嘆するのであった
まゆみは 言われるがまま されるがままにあることが最も自然で
そうしていれば 苦痛も いずれは快感のある熱い疼きに変わることを知っていた
含ませられた怒張の苦痛に気を奪われている間もなく 開かされる女の割れめ
美しすぎる感激は 火照り上がった赤鬼の念願をかなえる 淫靡の深奥だった
反り上がらせた長い陰茎をとば口へあてがうと 思いよ 子宮にまで届けとばかりに
突いていくのであったが それに応える吸引と収縮は なんのそのというものだった


男たちの太くて長い友情の祈願が始まった 司る巫女は マゾ奴隷まゆみ
三者の快感を煽り立て合う思いは 向かうところが同じひとつであれば
互いを励まし合う抜き差し それを高揚させる吸引と収縮は
三位一体の恍惚と喜びをもたらして 高天原へも昇ろうとする勢いであった
純潔の白いシーツの上へ横たわった女は 縄で緊縛された全裸を前屈みの姿態とさせ 
両脚を開かせてさらけ出せた女の至高の深淵を ひとりは上から ひとりは下からと
重なり合う男たちの尊厳として 深々と受け入れて 昇りつめようとしているのだった
向かわされた以上 これ以上ないという恍惚にまで 昇りつめる以外にないことだった
吐き出す息も荒く うごめかす全裸も激しく 思いの丈の抜き差しが行われ
汗を飛び散らせ 花蜜をあふれ出させ あらん限りの収縮と吸引が繰り返され
男たちの雄叫びが女の甘美な鳴き声と一緒になったとき
女は絶頂を極めていき 男の白濁とした噴出も果たされていくのだった
だが まゆみは 快感の恍惚へ漂いながらも 男たちが立ち去ることをさせなかった
降りることを許されない快感の責め苦から マゾ奴隷として生まれ変わった女は
今度は 快感の責め苦を采配する神主へと生まれ変わるのであった
膣と肛門へ含み込まされた男の尊厳を高める 聖なる女としてあったのである
マゾ奴隷のけなげな奉仕は 挿入させたふたりに 至高の快感をもたらすものとなった
その真価は さらに あと二回ずつの噴出を 入れさせたままで果たさせたことだった
女にとっても 法悦の境地だったが それでも 物足りなさが残るマゾ奴隷だった
それがマゾ奴隷まゆみの呼称となったことだった


昇りつめた法悦の境地に 常に物足りなさが残るマゾ奴隷は
ご主人様から望まれるどのような要求に対しても
喜んで反応を示すことができる有能さを磨き上げていったのである
まれなる容姿端麗の女性であり 気品のある人妻であり
知性と慈愛に満ちた母であった女は
いつしか 気高く美しく 女神にも似た存在との評判を得るようになっていた
持ち主の変わる度に 価格は高騰していき 一般庶民には 高嶺の花と囁かれる
世間には隠された 暗黒の富裕な性の世界に輝ける スターの道を歩んでいった
それは 息子の成長のために果たすことのできなかった
かつての真由美の思いの実現とも言えることだった
マゾ奴隷まゆみを望む声は 後を絶たなかった
望まれる声に 素直に 従順に 隷属をあらわすまゆみにとって
煽り立てられた官能から 絶頂へ昇らせて欲しいと求める必然へ至らせられることは
マゾ奴隷まゆみは マゾであるから マゾの喜びに官能の恍惚を見出すことだった
そのとき 絶頂へ押し上げてくれる者こそ 彼女のご主人様であったことだった
いま まゆみは 新しく引き取られたご主人様の要望のままに 白木の十字架へ 
女の割れめも鮮やかに 生まれたままの優美な全裸を晒されて はりつけられていた
その清楚な美しさが妖艶そのものである姿は 神々しい栄光さえ感じさせるものがあった
少なくとも 新しいご主人様は そのようにまゆみを賞賛した
最高の日本女性であるマゾ奴隷まゆみと呼称する 富裕な西洋人の所有者であった


母に去られ ひとり取り残された息子のその後は どのようであったのだろう
わが家へ 母が戻ってくることは 二度となかった
ひとりぼっちとなった息子には 哀しいとも 寂しいとも 感じることではなかった
むしろ 聖治には そうあることのために 行ったことだった 男としての自立だった
母に代わり いや まゆみに以上に 思慕を寄せる相手を手に入れたかったのだ
名門女子高へ通う 学園一の美少女 美雪という名の令嬢
聖治を振ったひとつ年上の女 その美雪が かつての母の寝室にいるのだった
教頭と校長の姦計によって 誘拐まがいの方法で 連れてこられたのであったが
それは セーラー服姿のまま 目隠しをされ 猿轡を噛まされ 後ろ手に縛り上げられ 
胸縄まで施された拘束の姿態に置かれていたことで明らかだった
そこが聖治の家であると知らされたのは 目隠しを当人から外されたときだったが
そのような格好にさせられていることのすべての疑問を問うときでもあった
しかし きびしく噛まされていた猿轡は 大きな綺麗な瞳をさらに開いてみせるか
しなやかな両脚を揃え横座りとさせたスカートが乱れない程度の身悶えをするか
うん うん うんとくぐもらせた可憐な声音をもらさせるしか させないことだった
聖治は その前へ立ち尽くしたまま いつまで見ていても見飽きないという様子であったが
きっとなったまなざしを返していた美雪も ついには 顔立ちをそむけていくのだった
そのような膠着した状態が 長い時間に渡って続いたことは 確かだった
美雪は しくしくと泣き始め やがて 小さく肩を震わせて 泣きじゃくっていた


それから おもむろに 涙をたたえた大きな瞳を懸命に訴えかけるように向けると
綺麗な両脚をもじもじと動かす仕草を繰り返させるのだった
聖治には 母を調教・飼育した経験から
それが何を意味するのか よくわかっていた
もう少し自分らしく 大人になってと言った年上の相手よりも
いまは 遥かに優る 大人の知恵と行動力を持っていると自負することができたから
どこにでも普通にいる どのような女性であっても 女性でありさえすれば
生来の女性としての身体と境遇において マゾヒズムにより強く快感を感じることができる
これは 学術を根拠とする立派な常識であり
テレビに出演するお笑い芸人でさえ話題にすることだ
マゾ奴隷まゆみを作り上げたことは それを実証する以外の何物でもなかった
人間の性に サディズム・マゾヒズムという属性のある限り
マゾ奴隷の飼育・調教法は 永遠に通用する 教育実践の方法と言えることだった
純潔で清純な美しい少女にも それが適用される それだけでしかないことだった
女性が囚われの身となり 長い時間 縄で緊縛された拘束状態に置かれれば
みずからが被虐に晒されていることを意識せざるを得ない
それは 苦痛か苦悶になるが
そこに 気持ちの良い開放が訪れれば 苦痛や苦悶が快感を導くということなる
その開放が恥辱や汚辱にまみれた行為であった場合
導かれた快感は 恥辱や汚辱があって感じられたものと意識せざるを得ない


そのように感ずることのできる官能は マゾヒズムという属性によるものだとされれば
マゾヒズムを強く感じるか 弱く感じるかという違いしかなくなることになる
恥辱や汚辱の行為の果てに 性的官能の絶頂という恍惚が置かれることになれば
苦痛や苦悶からの開放を恥辱や汚辱の行為で行うことが性的快感ということなる
つまり マゾヒズムがあることは 絶対 マゾヒストにならざるを得ないということなるのだ
聖治は 美雪の猿轡を取り外した
美少女は 切羽詰った表情を浮かべて
おトイレへ行かせて この縄を解いてくださいと訴えかけた
後ろ手に縛られた状態では ひとりで立ち上がることさえも ままならなかった
聖治は 大きくかぶりを振って
だめだ そこでしろ いま おまるを持ってくると答えて
可愛らしい幼児用の取っ手の付いたおまるを前へ置いたのだった
美雪は 可憐な顔立ちを唖然とさせて 相手を見やるばかりだった
しかし 込みあがる尿意には勝てず 縄を解いてください 縄を解いてと叫んだ
男は 仁王立ちとなったまま 少女の下半身のあたりを凝視しているだけだった
お願いです お願いっと必死なって叫んだが まったく無視されるばかりだった
どうしたらいいかと躊躇を見せたが 決心して 向こうをむいて 向こうをむいてと言いながら
ほっそりとした腰付きをあげさせたときは すでに遅かった
相手にも はっきりと聞こえる放尿の音を響かせながら
スカートの奥からぼたぼたと床へ 黄金の液体を垂れ流し始めたのだった


尿が収まると ひどい ひどいと言いながら その場へ泣き崩れていく美雪だった
縄で緊縛された姿態のなよやかな肩を大きく震わせながら泣きじゃくる美少女は
恥辱と汚辱のなかへ置かれたありさまが見事にあらわされていた
聖治は じっと見続けるだけで 何もせず 何も言わなかった
そうされることの方がとやかく言われることよりも 被虐者の自覚を促すのだった
女性は みずからのなかに 女を意識し
女であるがゆえの根本原因を見出さなくてはなくてはならなかった
やがて ひとしきり泣いた美雪は 艶やかな髪の乱れた 美しい顔立ちをうなだれて
濡れたそぼった床の一点を見つめたまま 身動きひとつしなくなっていた
聖治は その少女へ近づくと 優しいくらいの口調で言うのだった
どうして もっと早く ぼくに知らせなかったんだ
そうすれば このような恥ずかしい姿を晒さずに済んだのに
それとも ぼくに このような恥ずかしい姿を見てもらいたかったのかい
いや それとも こらえにこらえたおしっこを出すのは 本当に気持ちがいいから
恥も外聞もなく 垂れ流したのかい
美雪は 上品で清潔で美しいお嬢様だと思っていたが
そういうお嬢様でも 素性はわからないものだね マゾだったなんて
みずから垂れ流したおしっこに浸かって
恥辱と汚辱を感じることに快感を感じるマゾだったなんて
本当に 驚きだ 見違えてしまうよ


でも マゾだっていうことは 恥ずかしいことでも なんでもないよ
人間の属性として 学術で立派に証明されていることじゃないか
マゾだってことは 立派な人間であるということさ
うなだれていた首をもたげて 美雪は 聖治の方へまなざしを向けると
家へ帰らせてください お願いですと真剣な表情で訴えていた
聖治は 呆れたねという素振りで首をすくめると
美雪は ぼくの話を聞いていなかったんだ
ぼくは 美雪のことを誰よりも愛している
愛しているからこそ こうして 無理やりにでも ここへ連れてきた
ここが美雪とぼくのふたりだけの家だからだ
それなのに……
落胆した表情を浮かべながら 拘束している相手の縄を解き始めるのであった
わかったよ 美雪がぼくを嫌いだと言うなら 家へ帰してあげる
だけど 自分の垂れ流したものくらい 自分で掃除する責任は取っていってよ
ぼくのお母様は 挨拶や言葉遣い 身だしなみや清潔には うるさいからね
縄の縛めから解放された美雪は 唇を噛み締めながら
雑巾を貸してくださいと言った
それに対して 聖治は 残念そうな表情を浮かべながら
ぼくの家には 汚いおしっこを拭かせる雑巾なんかないよ
スカートを濡らして汚しているんだったら それを使ってやったらと答えたのだった


美雪は 再び込みあがってくるものを懸命に抑えながら 涙目になって
どうして 私に こんな酷い仕打ちをするんですか
私は あなたに そんな酷いことをしたんですかと問いかけるのだった
聖治は 涼しい顔の表情で いや 美雪は 何も酷いことはしていないよ
ただ ぼくに もう少し自分らしく 大人になってと言っただけで
ぼくは そうなっただけのことさ いまのぼくは 大人だって簡単にやれないことができる
それに 勘違いしてくれたら困るけれど
ぼくが美雪にしていることは酷いことかもしれないけれど
よくあるような羨望や嫉妬や復讐といった感情や思いからではないよ
ぼくは 美雪を愛するゆえに!
美雪にも 大人になってもらいたいと思って 愛のためにしていることだ!
十七歳の少女には 十六歳の少年の言っている意味がわかりにくかった
だが どのように対処すればよいことなのか 答えの出ないことに変わりはなかった
もう わかっただろう
美雪は まず 浴室へ行って 自分自身が綺麗になることだ
そのままでいたら 風邪を引いてしまうよ その間に ぼくがここを掃除しておく 
聖治は にっこりとした微笑をたたえていたが
美雪には 不可解を感じさせるものでしかなかった
思いがけない言葉だった 優しいのだか 残酷であるのだか わからなかった
ただ 以前に比べて 遥かに大人の雰囲気があったことは 確かだった


どうすればよいことなのか わからなかった 
わからないことであれば 言われる通りになることでしかなかったのだった
相手に導かれるままに 浴室へ連れて行かれると 好きに使ってね 
そのように言われて ひとりにさせられた美少女だった
何も考えずに 綺麗になることだけを考えて 全裸になる美雪だった
やがて すっかり清潔となり 長い艶やかな髪型も整えた 美少女は
洗い場を出て 身体を拭こうとしたときだった
なかったのだ! 脱衣したすべての衣服が!
優美な全裸を覆い隠すものと言えば 置かれていたバスタオルひとつだった!
そして バスタオルを取った脱衣籠の底には 不気味な麻縄の束が置かれていた……
姿態へバスタオルを巻き付けたものの 外へ出るに出られない美少女だった
聖治のあらわれる気配は 一向になかった
いつまでもそうしていられることではなかった
思い切った美雪は 浴室を出た
家内は ひっそりとなった静寂に満ちていた
だが 進ませる足を向かわせたのは かすかに聞こえてきた声音の方だった
聞こえてくる蠱惑のある甘美な声音は わずかに開かれた扉からのものだった
そこは 美雪が最初に連れてこられた寝室であった
ためらいがちに 美少女は その寝室を隙間から覗くことをした
そして 見たものは 知ったことは まったく信じられないことだった


男子がベッドの上で 生まれたままの精悍な全裸を晒して
熱心にオナニーに耽っているのだった
その白い姿態は 菱形の文様が綾をなす麻縄に彩られ
股間にまで掛けられていたのは 引き締まった優美な尻の亀裂から
淫靡に這い上がっているさまにうかがえるのであった
その姿にあることが 悩ましくも やるせなく 切なく
快感があることをあらわとさせた 甘い声音をもらし続けながら
緊縛の全裸を 妖しく うねらせ くねらせしていたが
こちらへ顔立ちと姿態を向けさせたときには
いきり立たせた陰茎を握り締めているばかりか
もう片方の手で 濡れたショーツに鼻と口を埋めさせている
聖治があったのだ
そのショーツが美雪のはいていたものと同じ柄であったのは 偶然と言えなかった
美少女は 余りのことに 唖然とさせられ 口へ手をやって 立ち尽くすばかりであった
驚愕に 声をあげたのは むしろ 聖治の方だった
開かれた扉の隙間から 覗いているのが女子であり それが美雪であれば
見られている姿は 恥ずかしさ はしたなさ 浅ましさの醜態以外の何物でもなかった
身体を起こすと どうしてこのようなことにという困惑と茫然となった混乱の表情で
じっと相手を見つめるばかりの聖治であったが
美少女は 逃げださなかった


美雪は 寝室の扉を大きく開かせると 一歩踏み込んで 仁王立ちとなり
あなた 最低の男ね!
私に このような恥辱極まりない姿を見せたくて 拉致したなんて!
私は 浴室で身体を流しながら
もしかして あなたにだったら もう一度 縛られても
そう 思ったくらい あなたは 優しくて 残酷で 大人の感じがしたわ
それに 何よりも 私のことを誰よりも愛している
愛しているから 無理やり連れてきた そう言ったでしょう
嬉しかった 私だって 最初に あなたを見たときから 好きだったのよ
だから 脱衣籠に縄の束が置かれてあったときは 期待にどきどきさせられた
それがなによ あなたは ただのマゾじゃないの
いまは インターネットがあって 女子だって その気があれば
男子に負けないくらいの情報を手に入れられる時代なのよ 問題は 使い方だわ
私は 女子が男子に比べて マゾヒズムの快感に優るとは思っていないの
サディズム・マゾヒズムという考え方以外の方法も 進められていることだからよ
でも 私から 恥辱の姿を見られ 最低の男という屈辱を受けたあなたは
むしろ 嬉しいのじゃなくて そのような姿だって、私に見られたくてしたこと
それをさも覗かれた寝室の嬌態に見せようとするなんて ぶざまな独り芝居ね
でも それが マゾヒストのあかしということなんでしょうね
そのとき 思わず 美少女の姿態を覆っていたバスタオルが しゃべる勢いで解かれた


あらわされた 溌剌とした輝きに満ちた 繊細な漆黒の翳りが夢幻の美しさを漂わせる
純白の優美な生まれたままの全裸の姿だった
美雪は むしろ 誇らし気に その姿態を見せつけるようにさえしたのであった
純潔に輝く至高の処女と思いつめていた相手から
みずからの恥辱の醜態を見られ 屈辱的な言葉を投げつけられた聖治にとって
もはや 思い余って抑えられないほどの美しい少女の顔立ちと全裸だった
煽り立てられた官能から 絶頂へ昇らせて欲しいと求める必然へ
聖治が至らせられることだった
マゾ奴隷聖治は マゾであるから マゾの喜びに官能の恍惚を見出すことであった
そのとき 絶頂へ押し上げてくれる者こそ 彼のご主人様であったのだ
それを見事にあかすように 赤々となって反り上がらせた陰茎は 
こらえ切れず 白濁とした液を噴出させているのだった
みずからの母を調教・飼育して世に出した 教育実践の方法の成果は
みずからを類のないマゾヒストに育成するための始まりであったことは
美雪に去られて 泣きに泣き続けていた間も
亀甲縛りの緊縛の紋様に彩られた全裸の陰茎は 絶え間のない反り上がりを示し
白濁とした液のなかへ浸る切る喜びは 美少年を恍惚とさせたことだった
その更なる願望とは 陰部にある恥毛を剃り上げられて鮮やかに剥き出され
白木の十字架へ 生まれたままの精悍な全裸を晒されて はりつけられること
その被虐の美しさは 神々しい栄光を感じさせるものだと称されることだった















to be continued ......


















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