いい格好だよ、奥さん、なまめかしいね。 奥さんは美人だから、縄がとってもよく似合うよ。 女は縛られて、初めて女になるんだ、それを教えてあげるよ。 そう言うと男は手にしたハサミでスリップの一方の肩紐を切ろうとしていた。 立たされた姿勢であるといっても足の裏までつけて立とうとすれば、 股間に通された縄が深く食い込む仕掛けになっていた。 真横へそらせた顔を、 その日の朝に美容院で整えたウェーブのかかった艶やかな髪が覆っている。 写真に撮られるのであれば、少しでもきれいに写りたいという女心からだった。 |
肩紐の次は乳首のあたりの布地をつままれて切り取られた。 ハサミが近づけられるたびに身がすくむ思いだった。 こんなこと、本当は嫌だった、怖かった。 けれど、避けようにも顔をそらせて抵抗するのが精一杯だった。 奥さん、嫌がるのはわかるがむやみに身体を動かすと、 切らなくてもいいような可愛いところを切ってしまうぞ。 男はドスのきいた声でそう脅しをかけた。 |
反対側の乳首の布地も切り取られていくと、 たまらない思いが声を出させて首をのけぞらせる。 今度はおへそのあたりにも穴があけられ、 さらにわき腹の布地が切られようとしていた。 必死に耐えようと唇は真一文字に結ばれている。 |
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